解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 33,280 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年9月17日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\explored.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunServices
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunServicesOnce
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows\
load
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
SharedTaskScheduler
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnceEx
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunServices
Recycler = %System Root%\explored.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunServicesOnce
Recycler = %System Root%\explored.exe

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • nynx.{BLOCKED}1a.com

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.468.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年9月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.469.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年9月17日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_JORIK.ASD」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer\Run
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunServices
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunServicesOnce
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows\load
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\SharedTaskScheduler
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnceEx
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunServices
    • Recycler = %System Root%\explored.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunServicesOnce
    • Recycler = %System Root%\explored.exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_JORIK.ASD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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