別名:

Trojan-Dropper.Win32.Agent.megk (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 118,272 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年9月8日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\Plugins

(註:%Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\V3Manager\Parameters

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • %System%\drivers\etc\hosts

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %System%\drivers\etc\hosts.del

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
V3Manager = "{random characters}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager
Description = "Safe manager for V3 AntiVirius"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager
DisplayName = "V3 Manager"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager
Group = "Com Infrastructure"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager
Type = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager
FailureAction = "{random values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager
ImagePath = "%SystemRoot%\system32\svchost -k V3Manager"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager\Parameters
ServiceDll = "%System%\V3Manager32.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\V3Manager\Parameters
ServiceMain = "BuildMain"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DataAccess
xyz = "{malware path and file name}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DataAccess
vpn = "211.115.83.10"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "www.naver.com"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome」となります。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\V3Manager32.dll
  • %Program Files%\Common Files\Plugins\index.txt
  • %Program Files%\Common Files\Plugins\first1.bat
  • %System%\kb23867.log
  • %System%\drivers\etc\hosts.ics

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}o.co.kr/ahnlab/index.txt
  • http://www.{BLOCKED}o.co.kr/ahnlab/first1.bat
  • {BLOCKED}.25.17

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\V3Manager
    • Parameters

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
    • V3Manager = "{random characters}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager
    • Description = "Safe manager for V3 AntiVirius"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager
    • DisplayName = "V3 Manager"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager
    • ErrorControl = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager
    • Group = "Com Infrastructure"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager
    • ObjectName = "LocalSystem"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager
    • Start = "2"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager
    • Type = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager
    • FailureAction = "{random values}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager
    • ImagePath = "%SystemRoot%\system32\svchost -k V3Manager"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager\Parameters
    • ServiceDll = "%System%\V3Manager32.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\V3Manager\Parameters
    • ServiceMain = "BuildMain"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DataAccess
    • xyz = "{malware path and file name}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DataAccess
    • vpn = "211.115.83.10"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Start Page = "www.naver.com"
      To: Start Page = ""http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=ie&pver=6&ar=msnhome""

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\V3Manager32.dll
  • %Program Files%\Common Files\Plugins\index.txt
  • %Program Files%\Common Files\Plugins\first1.bat
  • %System%\kb23867.log
  • %System%\drivers\etc\hosts.ics

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Common Files\Plugins

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_INJECT.UNX」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。マイクロソフト製品に関連したファイルのみに修復されます。このマルウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\drivers\etc\hosts

手順 10

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\drivers\etc\hosts.del


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