解析者: Nikko Tamana   
 更新者 : Johnlery Triunfante

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Wanna.m (KASPERSKY); Ransom.Wannacry (NORTON); Ransom:Win32/WannaCrypt.A!rsm (MICROSOFT); Trojan.Ransom.WannaCryptor.H (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

  詳細

ファイルサイズ 3,723,264 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年8月28日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
Type = "16"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
ImagePath = "{initial malware file path} -m security"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
DisplayName = "Microsoft Security Center (2.0) Service"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0\security
Security = {hex values}

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\mssecsvc2.0\security

マルウェアは、以下のサービスを開始します。

  • Service Name: mssecsvc2.0
    Display Name: Microsoft Security Center (2.0) Service
    Path to Executable: "{initial malware file path} -m security"

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.610.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年8月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.611.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年8月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「RANSOM_WCRY.SM2」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services
    • mssecsvc2.0

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_WCRY.SM2」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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