解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Crypmodadv.xcd (Kaspersky), MSIL/Filecoder.CI!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 269,8240 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年8月19日
ペイロード システムのレジストリの変更, 画像の表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Themes\bg.bmp
  • %System Root%\Users\{User Name}\Documents\Document.pdf - Normal
  • %System Root%\Users\{User Name}\TrendMicro\bg.jpg (background image)
  • %System Root%\Users\{User Name}\TrendMicro\sound.wav
  • %System Root%\Users\{User Name}\TrendMicro\MicrosoftService.exe (detected as Ransom_DETOXCRYPTO.A [File Encryptor])
  • %System Root%\Users\{User Name}\TrendMicro\TrendMicro.exe (detected as Ransom_DETOXCRYPTO.A [Ransom note])
  • %System Root%\Users\{User Name}\TrendMicro\key.pkm (contains public key)
  • %System Root%\Users\{User Name}\TrendMicro\total.pkm (contains total number of encrypted files)

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\Users\{User Name}\TrendMicro

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
TileWallpaper = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{user preference}」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = "%Application Data%\Microsoft\Windows\Themes\bg.bmp"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{user preference}」となります。)

その他

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .3ds
  • .7z
  • .acbl
  • .all
  • .backup
  • .bak
  • .bmp
  • .cab
  • .cdr
  • .cer
  • .cpr
  • .crt
  • .cs
  • .csv
  • .dat
  • .db
  • .dbf
  • .der
  • .doc
  • .docx
  • .dwg
  • .eps
  • .gif
  • .ibd
  • .ibz
  • .iso
  • .jpeg
  • .jpg
  • .mdb
  • .mdf
  • .myd
  • .pdf
  • .php
  • .png
  • .ppt
  • .pptx
  • .psb
  • .psd
  • .pst
  • .rar
  • .rns
  • .s3db
  • .sql
  • .sqlite
  • .sqlitedb
  • .tar
  • .tar.bz2
  • .txt
  • .xls
  • .xlsx
  • .xlt
  • .xltx
  • .xml
  • .zip

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.724.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年8月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.725.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年8月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
    • From: TileWallpaper = "0"
      To: TileWallpaper = {user preference}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
    • From: Wallpaper = "%Application Data%\Microsoft\Windows\Themes\bg.bmp"
      To: Wallpaper = {user preference}

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %System Root%\Users\{User Name}\TrendMicro

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%Application Data%\Microsoft\Windows\Themes\bg.bmp
%System Root%\Users\{User Name}\Documents\Document.pdf

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_DETOXCRYPTO.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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