解析者: Julie Anne Cabuhat   

 別名:

Luhe.Fiha.P (AVG), Ransom.FileCryptor (Malwarebytes), Ransom:Win32/FileCryptor (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 230,400 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 UPX
メモリ常駐 なし
発見日 2017年1月20日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {malware path}\trc.dll - list of files which extension is not for encryption and not for avoidance
  • {malware path}\rar.exe - WinRAR executable version 3.64
  • {malware path}\clsign.dll - Crypto key file
  • {hard drive letter}\clsign.dll
  • {malware path}\note.ini - Ransom note
  • {malware path}\wallet.jpg - QR code

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://whatismyip.net

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .txt
  • .xls
  • .xlsx
  • .doc
  • .docx
  • .rtf
  • .ppt
  • .pptx
  • .pps
  • .gpg
  • .pgp
  • .c
  • .cpp
  • .asm
  • .cs
  • .php
  • .pas
  • .class
  • .py
  • .pl
  • .h
  • .vb
  • .vcproj
  • .vbproj
  • .java
  • .bak
  • .backup
  • .mdb
  • .accdb
  • .mdf
  • .odb
  • .wdb
  • .csv
  • .tsv
  • .sql
  • .psd
  • .eps
  • .cdr
  • .cpt
  • .indd
  • .dwg
  • .ai
  • .svg
  • .max
  • .skp
  • .scad
  • .cad
  • .3ds
  • .blend
  • .lwo
  • .lws
  • .mb
  • .db
  • .pptm
  • .pptx
  • .xlsb
  • .xlsm
  • .docm
  • .key
  • .asp
  • .tif
  • .vbs
  • .pdf
  • .epub
  • .mobi
  • .one
  • .zip
  • .rar
  • .htm
  • .aes

マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {Original filename and extension}.cry

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.192.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年1月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.193.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年1月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {malware path}\trc.dll
  • {malware path}\rar.exe
  • {malware path}\clsign.dll
  • {hard drive letter}\clsign.dll
  • {malware path}\note.ini
  • {malware path}\wallet.jpg

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_CRYPFUN.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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