解析者: Alyssa Christelle Ramos   

 別名:

a variant of Win32/Filecoder.GoGoogle.A trojan(NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

以下のファイル拡張子を持つファイルは暗号化しません。

  詳細

ファイルサイズ 2,519,040 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2020年4月25日
ペイロード メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • {Encrypted Drive Letter}:\temp

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Encrypted Drive Letter}:\temp\{Random Numbers}.xyzx

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • powershell.exe -NoExit -Command -
  • "%Windows%\system32\net.exe" view
  • "%Windows%\system32\net.exe" view {Computer Name}
  • "%System%\Wbem\WMIC.exe" SHADOWCOPY DELETE
  • "%Windows%\system32\vssadmin.exe" Delete Shadows /All /Quiet
  • "%Windows%\system32\reg.exe" ADD "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\utilman.exe" /f /v Debugger /t REG_SZ /d %windir%\system32\cmd.exe
  • "%Windows%\system32\reg.exe" ADD "HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\taskmgr.exe" /f /v Debugger /t REG_SZ /d "Hotkey Disabled"
  • "%Windows%\system32\bcdedit.exe" /set -encodedCommand ZABlAGYAYQB1AGwAdAA= recoveryenabled No -inputFormat xml -outputFormat text
  • "%Windows%\system32\bcdedit.exe" /set -encodedCommand ZABlAGYAYQB1AGwAdAA= bootstatuspolicy ignoreallfailures -inputFormat xml -outputFormat text
  • Clear-RecycleBin -force -ErrorAction:Ignore

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKLM\SOFTWARE\Micorosoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
utilman.exe
Debugger = %System%\cmd.exe

HKLM\SOFTWARE\Micorosoft\
Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\
taskmgr.exe
Debugger = Hotkey Disabled

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It Stop Services with the following strings in its name using the command: "%System%\Wbem\WMIC.exe" path Win32_Service where "name like '%%{String_svc}%%'" call stopservice - where String_svc are the following:
    • MSSQL
    • SQLAgent
    • SQLBrowser
    • ReportServer
    • SQLWriter
    • SQL
    • MySQL
    • firebird
    • WinDefend
    • mr2kserv
    • IISADMIN
    • Database
    • QuickBooksDB
    • MongoDB
    • MBAMService
    • Exchange
    • wsbexchange
    • QB
    • Quick
  • It terminates processes with the following strings in its name using the command: "%System%\Wbem\WMIC.exe" path Win32_Process where "name like '%%String%%'" call terminate - where String are the following:
    • QB
    • msftefd
    • msftesql
    • mysql
    • node
    • noderunner
    • omtsreco
    • oracle
    • sql
    • store
    • acess
    • acrord
    • code
    • devenv
    • avp
    • swprv
    • VSSVC
    • sqlsrvr
  • It encrypts files found in Shared Resources

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • dropbox.exe
  • megasync.exe
  • onedrive.exe
  • googledrivesync.exe
  • {Malware Filename}
  • FileRecovery.txt
  • err.log
  • debug.log

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • {Drive}:\Windows\

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • _ID_{HDDVolumeID}_H_{BLOCKED}ta.company@{BLOCKED}.google

マルウェアは、以下の内容を含む脅迫状のテキストファイルを残します。

  • {Encrypted Directory}\FileRecovery.txt

以下のファイル拡張子を持つファイルについては暗号化しません:

  • .sys
  • .tmp

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.828.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年4月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.829.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年4月26日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF034

手順 2

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Micorosoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\utilman.exe
    • Debugger = %System%\cmd.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Micorosoft\Windows NT\CurrentVersion\Image File Execution Options\taskmgr.exe
    • Debugger = Hotkey Disabled

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Encrypted Drive Letter}:\temp\{Random Numbers}.xyzx
  • {Encrypted Directory}\FileRecovery.txt

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom.Win32.OOGLEGO.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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