解析者: Henry Alarcon Jr.   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 326,656 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2019年9月5日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

  • Saved inside the following registry key:
    • HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\SharedScripts\BIN_01

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
.NETFramework\SecurityFolders
UserAgent = {data}

  • After encryption routine

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のファイルが必要になります。

  • MyPubKeyPwd@123
  • CNBPW42.DAT
  • Encryption Routine: CNBPW41.DAT
  • Decryption Routine: CNBPW40.DAT

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • %SystemRoot%
  • %ProgramFiles%
  • %ProgramFiles(x86)%
  • %ProgramW6432%
  • %SystemDrive%\Boot
  • %SystemDrive%\Config.Msi
  • %SystemDrive%\MSOCache
  • %SystemDrive%\PerfLogs
  • %SystemDrive%\ProgramData
  • %SystemDrive%\Recovery
  • %SystemDrive%\Users\*\AppData
  • %SystemDrive%\Users\*\Contacts
  • %SystemDrive%\Users\*\Favorites
  • %SystemDrive%\Users\*\Links
  • %SystemDrive%\Users\*\Searches
  • %SystemDrive%\Users\Default
  • %SystemDrive%\Users\Public
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\ApplicationData
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\Cookies
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\Favorites
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\LocalSettings
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\NetHood
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\PrintHood
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\Recent
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\SendTo
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\StartMenu
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\*\Templates
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\AllUsers
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\DefaultUser
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\LocalService
  • %SystemDrive%\DocumentsandSettings\NetworkService
  • ?:\SystemVolumeInformation
  • *.dll
  • *.exe
  • *.sys
  • *.ini
  • *.mui
  • *.lnk
  • *NTUSER.DAT*
  • bootmgr
  • BOOTSECT.BAK
  • AUTOEXEC.BAT
  • NTDETECT.COM

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.346.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年9月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.347.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年9月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「Ransom.Win32.CRYTEM.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\.NETFrework\SecurityFolders

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Win32.CRYTEM.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください