解析者: Raymart Christian Yambot   
 別名:

UDS:Trojan-Ransom.Linux.Babuk.inc (KASPERSKY)

 プラットフォーム:

Linux

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム（ランサムウェア）

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

特定のファイル拡張子を持つファイルを暗号化します。 身代金要求文書のファイルを作成します。

  詳細

ファイルサイズ 68,000 bytes
メモリ常駐 なし
発見日 2023年12月15日
ペイロード ファイルの暗号化

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • If the '-esxi' parameter is used:
    • {Malware File Path}/kill

その他

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • --debug → Print debugging logs of the malware to the terminal.
  • --daemon → Creates a duplicate child process of itself.
  • --file {File Path} → Encrypts the specified file.
  • --dir {Direcrtory Path} → Encrypts the specified directory.
    • --motd → Modifies the content of the "Message of the Day" system file '/etc/motd' into the ransom note text.
  • --esxi → Kill ESXi servers. Disables autostart for the host, powers off all virtual machines, and remove all snapshots from each virtual machine.
    • --skip {Virtual Machine name} → Excludes the specified virtual machine from the termination process.

ランサムウェアの不正活動

以下の拡張子を持つファイルを暗号化します：$$ DATA $$

  • .vmdk
  • .vmem
  • .vmx
  • .vswp
  • .vmsn

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • INC

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • {original filename}.{original extension}.INC

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encypted Directory}\INC-README.txt
  • {Encypted Directory}\INC-README.html

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.880.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年12月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.881.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年12月16日

手順 1

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {Encypted Directory}\INC-README.txt
  • {Encypted Directory}\INC-README.html
  • {Malware File Path}/kill

手順 2

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Linux.RANINC.YXDLOT」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 3

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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