解析者: John Rainier Navato   

 別名:

Trojan-Ransom.DarkAngles (IKARUS)

 プラットフォーム:

Linux

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

身代金要求文書のファイルを作成します。

  詳細

ファイルサイズ 157,024 bytes
タイプ ELF
メモリ常駐 なし
発見日 2023年10月3日
ペイロード ファイルの作成, ファイルの暗号化

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Malware File Path}/{User Input} → the file dropped is wrkman.log by default but if the parameter -l is passed, the user input will be the file name used; contains log of actions done
  • {Malware File Path}/{User Input} → dropped if ran with the argument -s

その他

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -m (10-20-25-33-50)
  • {Starting Path} → Starting directory to encrypt
  • -d → used to run program as daemon
  • -l → used to specify file name for log file (default is wrkman.log)
  • -s
  • -v → used to enable verbose logging

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、ファイル名に以下の文字列を含むファイルの暗号化はしません。

  • .a
  • .so
  • .la
  • .o
  • .iso
  • .crypted
  • .README_TO_RESTORE

マルウェアは、以下のフォルダ内で確認されたファイルの暗号化はしません。

  • /bin
  • /boot
  • /dev
  • /etc
  • /lost+found
  • /proc
  • /run
  • /sys
  • /usr
  • /usr/include
  • /usr/lib
  • /usr/lib32
  • /usr/lib64
  • /usr/libexec
  • /usr/sbin
  • /usr/share
  • /var/lib

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .crypted

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Path}/{Filename of Encrypted File}.{File Extension of Encrypted File}.crypted.README_TO_RESTORE

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.736.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年10月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.737.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年10月5日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.ELF.TRX.XXELFC1DFF032

手順 2

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • {Malware File Path}/{User Input} → the file dropped is wrkman.log  by default but if the parameter -l is passed, the user input will be the file name used
  • {Malware File Path}/{User Input}

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.Linux.DARKANGLE.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 4

暗号化されたファイルをバックアップから復元します。


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