解析者: Arvin Roi Macaraeg   

 別名:

HackTool:Win32/AutoKMS [non_writable_container] (Microsoft); Trojan.Gen.2 (Symantec); HackTool.Win32.HackKMS.a (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    潜在的に迷惑なアプリケーション

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 5,159,424 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2019年9月5日

侵入方法

プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

インストール

プログラムは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\PECMD.EXE
  • %System%\Readme.txt
  • %System%\efi.txt
  • %System%\SHOWDRIVE.EXE

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

プログラムは、以下のプロセスを追加します。

  • sc config W32Time start= auto
  • sc stop w32time
  • sc start w32time
  • sc config sppsvc start= auto
  • sc start sppsvc
  • %System%\cmd.exe /c del /f /s /q "%appdata%\microsoft\Templates\*.dot*"
  • %System%\cmd.exe /c del /f /s /q "%appdata%\microsoft\Word\Startup\*.dot*"
  • %System%\cmd.exe /c bcdedit>%System%\efi.txt
  • sc config osppsvc start= auto
  • sc start osppsvc
  • bcdedit
  • SHOWDRIVE.EXE
  • PECMD.EXE show -1:-1

他のシステム変更

プログラムは、以下のファイルを削除します。

  • %Application Data%\microsoft\Templates\NormalOld.dotm
  • %Application Data%\microsoft\Templates\Normal.dotm

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

プログラムは、以下のレジストリキーを変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\W32Time\Config
MaxNegPhaseCorrection = "4294967295"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\W32Time\Config
MaxPosPhaseCorrection = "4294967295"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\W32Time\TimeProviders\
NtpClient
SpecialPollInterval = "30"

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
SSAPI パターンバージョン: 2.213.00
SSAPI パターンリリース日: 2019年9月5日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\W32Time\Config
    • From: MaxPosPhaseCorrection = "4294967295"
      To: MaxPosPhaseCorrection = "{Default Value}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\W32Time\Config
    • From: MaxNegPhaseCorrection = "4294967295"
      To: MaxNegPhaseCorrection = "{Default Value}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\W32Time\TimeProviders\NtpClient
    • From: SpecialPollInterval = "30"
      To: SpecialPollInterval = "{Default Value}"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\efi.txt
  • %System%\PECMD.EXE
  • %System%\Readme.txt
  • %System%\SHOWDRIVE.EXE

手順 5

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %Application Data%\microsoft\Templates\NormalOld.dotm
  • %Application Data%\microsoft\Templates\Normal.dotm

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PUA.AutoIt.AutoKMS.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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