更新者 : Christopher Daniel So

 別名:

Virus:Win32/Parite.B (Microsoft), W32.Pinfi (Symantec), W32/Pate.b (McAfee), Virus.Win32.Parite.b (Kaspersky), W32/Parite-B (Sophos), Win32.Parite.b (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このウイルスをNoteworthy(要注意)に分類しました。

ウイルスは、2013年5月に発生した、ブラジルの銀行「Banco de Brasil」の顧客を対象とした攻撃に関連していました。ウイルスは、ユーザがオンライン銀行の自身のアカウントにより容易にアクセスするためのカスタマイズされたブラウザを装っていました。このウイルスに感染したコンピュータのユーザは、利用するオンライン銀行のアカウントがセキュリティの侵害を受ける可能性があります。

ウイルスは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。

ウイルスは、バックドア活動の機能を備えていません。

ウイルスは、ダウンロードする機能を備えていません。

ウイルスは、情報収集する機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2001年1月5日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

ウイルスは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Residented

他のシステム変更

ウイルスは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer
PINF =

ファイル感染

ウイルスは、以下の形式のファイルに感染します。

  • .EXE
  • .SCR

ウイルスは、標的とするホストファイルの末尾に自身のコードを追記することにより感染活動を実行します。

バックドア活動

ウイルスは、バックドア活動の機能を備えていません。

作成活動

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

ダウンロード活動

ウイルスは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

ウイルスは、情報収集する機能を備えていません。

その他

ウイルスが作成する以下のファイルは、「PE_PARITE.A-O」として検出されます。

  • %User Temp%\{random file name}.tmp

ウイルスは、ネットワーク共有へアクセスするために、ランダムなポートを使用します。そして、ウイルスは、アクセスしたネットワーク共有内で感染活動を継続します。

ウイルスは、メールファイル(拡張子EML)としてコンピュータへ侵入する場合もあります。このメールファイルには、BASE64形式の実行可能な不正プログラムが含まれており、メールファイルが開かれると実行されます。実行されると、ウイルスは「README」という文字列をファイル名に含む.HTMファイルまたは.HTMLファイルを感染コンピュータ内で検索します。そして検出した.HTMファイルまたは.HTMLファイルが保存されているフォルダ内に、上記のEMLファイルのコピーを作成します。トレンドマイクロ製品では、感染したHTMLファイルを「JS_NIMDA.A」として検出します。

ウイルスは、感染したHTMLファイルにスクリプトを追加し、HTMLファイルが開かれたり閲覧される際に不正なEMLファイルが実行されるようにします。この不正活動により、確実に継続した感染活動を行い、感染コンピュータにおけるセキュリティ上の危険性を拡大します。

ウイルスは、ルートキット機能を備えていません。

ウイルスは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 5.883.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2008年4月1日

手順 1

自動削除手順

※「WORM_DOWNAD」に感染したお客様は、「」に記載の「WORM_DOWNAD駆除ツール」をご利用ください。

手順 2

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

「PE_PARITE.A」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 4

この「PE_PARITE.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 5

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
    • PINF

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PE_PARITE.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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