解析者: Jed Valderama   

 別名:

Virus.Win32.Expiro.w (Kaspersky); Virus:Win32/Expiro.AZ (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、エントリポイントのコードを上書きして、ウイルス本体に上書きしたコードを保存することにより感染活動を実行します。そして、ウイルスは、ホストファイルにウイルス本体を追記してファイル感染します。

ウイルスは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年8月3日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\wsr{two random numbers}zt{two random numbers}.dll

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

ウイルスは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • kkq-vx-mtx{number}
  • gazavat-svc

ファイル感染

ウイルスは、エントリポイントのコードを上書きして、ウイルス本体に上書きしたコードを保存することにより感染活動を実行します。そして、ウイルスは、ホストファイルにウイルス本体を追記してファイル感染します。

バックドア活動

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}vrc-usb10bitz.com
  • {BLOCKED}o-pestarz.ru
  • {BLOCKED}ational-spcsz.ru
  • {BLOCKED}axxlubz.ru
  • {BLOCKED}vrc-usb10bitz.com
  • {BLOCKED}vvz.net
  • {BLOCKED}-ydyg.ru
  • {BLOCKED}bugin.com
  • {BLOCKED}bikav.com
  • {BLOCKED}boneb.com
  • {BLOCKED}-aquh.ru
  • {BLOCKED}betop.com
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.19.33
  • www.{BLOCKED}-locmocz.ws
  • www.{BLOCKED}ckshopsz.ru
  • {BLOCKED}ckshopsz.ru
  • {BLOCKED}ashingz.cc

ダウンロード活動

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 9.301.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年8月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\wsr{two random numbers}zt{two random numbers}.dll

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_EXPIRO.MKI」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「PE_EXPIRO.MKI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 DATA_GENERIC
  • [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  • 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
  • Windows Vista および 7 の場合:

    1. [スタート]をクリックします。
    2. [プログラムとファイルの検索]に、以下を入力します。
      DATA_GENERIC
    3. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
    4. 註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。


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