更新者 : Abraham Latimer Camba

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 178,920 bytes
タイプ EXE, TMP
メモリ常駐 はい
発見日 2012年9月20日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, システムのレジストリの変更

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %System%\msiehtc.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
msginit = "%System%\msiehtc.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\msiehtc

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\msiehtc\
DEBUG

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\msiehtc\
DEBUG
Trace Level = ""

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute files
  • Execute files
  • Read files
  • Enumerate drives
  • Get drive information
  • Enumerate processes
  • Terminate processes
  • Get process information
  • Perform remote shell

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://ftp.{BLOCKED}ofthelpa.net

マルウェアは、コマンド&コントロール(C&C)サーバに以下の情報を通知します。

  • Computer name
  • IP address
  • Infection time
  • Mac address
  • Malware process ID
  • User name

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.410.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年9月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.411.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年9月21日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_SIMBOT.BK」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

「BKDR_SIMBOT.BK」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies
    • Explorer
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ESENT\Process
    • msiehtc

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_SIMBOT.BK」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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