解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

使用ポート TCP Port 443
ファイルサイズ 48,640 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年10月26日

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • JS_NINDYA.A

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Temp%\symantec.exe

(註:%Temp%は、<Windows Temporary フォルダ>のことで、標準設定では "C:\WINNT\Temp" または "C:\Windows\Temp" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Windows Update = %Temp%\symantec.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Windows Update = %Temp%\symantec.exe

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開き、リモートコマンドを待機します。

  • TCP port 443

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Date
  • ipconfig
  • net start
  • dir - to be done in all drives/folders
  • tasklist /v
  • Taskkill /im
  • net user
  • net view
  • del /s /q *.* - to be done in all drives/folders
  • shutdown
  • ver
  • exit

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • l-3com.{BLOCKED}s.tv (l-3com.{BLOCKED}s-work.com)

その他

このマルウェアのコードから、マルウェアは、以下の機能を備えています。

  • Sends back the results of the aforementioned commands back to the remote server.

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • nobel.usagov.mooo.com
  • www.update.microsoft.com

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.572.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年10月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.573.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年10月28日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「BKDR_NINDYA.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

「BKDR_NINDYA.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Windows Update = %Temp%\symantec.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft Windows Update = %Temp%\symantec.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_NINDYA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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