解析者: Mark Joseph Manahan   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成, Eメールを介したスパム活動

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

使用ポート Varies
ファイルサイズ 135,168 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年7月23日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Desktop%\rundil32.exe - also detected as BKDR_FAKETM.AB

(註: %Desktop%フォルダは、Windows 98 および MEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ" です。 Windows NTの場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\デスクトップ"、Windows 2000、XP、Server 2003の場合は "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\デスクトップ" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • vfdh8m8ky

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft strcatWin = "%Desktop%\rundil32.exe"

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.207.62

ダウンロード活動

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、以下のレジストリ値にアクセスし、侵入したコンピュータの既定Webブラウザを問い合わせます。

HKEY_CLASSES_ROOT\http\shell\open\command

そしてマルウェアは、Webブラウザのプロセス(例:iexplore.exe)を非表示で起動します。マルウェアは、そのプロセスに、バックドア活動を含む自身のコードを組み込みます。

  • リモートコードの実行
  • スクリーンショットの取得
  • 保存されているパスワードの収集
  • Webカメラの活動の確認
  • システム情報の送信(IPアドレス、コンピュータ名、ユーザ名、オペレーティングシステム(OS)の種類)
  • メッセージボックスを表示

マルウェアが作成および実行する以下のファイルは、自身として検出されます。

  • %Desktop%\rundil32.exe

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.280.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年7月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.281.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年7月24日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft strcatWin = "%Desktop%\rundil32.exe"

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_FAKETM.AB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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