解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Trojan:Win32/Dusvext.A (Microsoft), PWS-Zbot.gen.ajw (McAfee), Win32/Vnfraye.A trojan (Eset), Trojan.Gen (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 147,968 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年11月2日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\svstem32.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • VN_MUTEX16

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
svstem32 = %System Root%\svstem32.exe

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Send message box
  • Execute arbitrary commands
  • Download and execute arbitrary files
  • Get the process list
  • Get the modules list
  • Capture keystrokes
  • Retrieve the keylogger logs
  • Read file contents and retrieve it
  • Uninstall and terminate itself
  • Httpflood
  • Remote shell
  • Visit any webpage
  • Update itself
  • Steal informations (Hardware UID, LAN Ip Address, Computer Name, Country, Idle Time, Country Code)
  • It may perform additional plugins (Webcam Capture, Desktop Capture, Sound Capture, etc.)

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://www.{BLOCKED}t-mr.com/images/.vr/tasks.php?uid={UID}
  • http://www.{BLOCKED}t-mr.com/images/.vr/adduser.php?uid=UID}
  • http://www.{BLOCKED}t-mr.com/VertexNet/

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.502.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年11月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.503.00

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_DUSVEXT.B」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • svstem32 = %System Root%\svstem32.exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、スパイウェアパターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、スパイウェア検索を実行してください。「BKDR_DUSVEXT.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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