解析者: Byron Jon Gelera   

 別名:

Backdoor.Win32.Agent.dpek (Kaspersky); Win32/Agent.YLQ (ESET-NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動, 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 271,584 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年12月12日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {generated hash of computer name}

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Execute Arbitrary Code

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}k.{BLOCKED}ist.com/{random}.htm

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • Kernel32.dll File Version
  • Network Proxy Settings
  • Network Proxy HTTP
  • Network Proxy HTTP port
  • Network Proxy FTP
  • Network Proxy Auto Configuration
  • Windows Credentials

その他

マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • コンピュータ名
  • ”Kernel32.dll”のファイルバージョン
  • ネットワークプロキシの設定
  • ネットワークプロキシのHTTP
  • ネットワークプロキシのHTTPポート
  • ネットワークプロキシの自動環境設定
  • Windowsの認証情報

マルウェアは、Wordファイルのアイコンを利用して、実行中におとりとなる無害なWordファイル(”{current malware path and malware name}.docx”)を開封して自身の実行を隠ぺいしようとします。

マルウェアは、"Firefox's prefs.js"をクエリすることで、ネットワークプロキシ関連の情報を収集します。

”Firefox's prefs.js”が利用可能でない場合、マルウェアは収集したWindowsの認証情報を利用して、” wpad.dat”をダウンロードします。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.960.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年12月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.961.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年12月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_CHCHES.NAK」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_CHCHES.NAK」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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