解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 40,448 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年8月1日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Delete and Create Files
  • Check Disk Info
  • Shutdown system
  • Delete Self
  • Sleep
  • Connect to remote site
  • Create/Terminate processes

マルウェアが実行するコマンドは以下の通りです。

  • ファイルの削除および作成
  • ディスク情報の確認
  • コンピュータのシャットダウン
  • 自身の削除
  • 実行の一時停止
  • リモートサイトへのアクセス
  • プロセスの追加/終了

その他

マルウェアは、実行されると、以下のコマンドライン引数を確認します。

  • Ntvdm.exe <URL1> <ポート1> <URL2> <ポート2>

上記の<URL1>・<URL2>および<ポート1>・<ポート2>は、以下を意味します。

  • <URL1>および<URL2> = マルウェアがアクセスするWebサイト
  • <ポート1>および<ポート2> = マルウェアがWebサイトにアクセスするために利用するポート

これらの引数は、マルウェアがリモートサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを受信するのに必要となります。しかしながら、これらの引数は、マルウェアのコードには含まれておらず、他のマルウェア(ドロッパーもしくはダウンローダ)からこれらの情報が与えられるのではないかと考えられます。

そのため、マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、他のコンポーネントが 必要となります。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.326.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年8月1日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.327.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年8月2日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_AGNT.D」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_AGNT.D」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください