解析者: Carlos Villegas Madrid   

 別名:

Win32:Trojan-gen (AVAST)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 139,776 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2023年2月25日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\schtasks.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • schtask.exe

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Connect and disconnect to a named pipe
  • Upload/download files
  • Execute files
  • Manage files (List, Create, Delete, Modify, Move, Copy)
  • Manage processes (Create, Terminate)
  • Gather credentials using CredEnumerate or PStoreCreateInstance

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • https://smartcat.{BLOCKED}s.org/showthread.php?t={Random}

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • Host name
  • IPv4 address of the machine
  • Internet Explorer Version
  • Current user's Internet Explorer proxy configuration

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • "smartcat.{BLOCKED}s.org:443 {BLOCKED}.{BLOCKED}.44.2:8080"

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It must be executed with a specific parameter in order to continue to it's malicious routine.
  • It adds and injects code to a newly created process.
  • It sends the following information to its C&C server:
    • IPv4 Address of the machine
    • Machine's HostName

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

<補足>
バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • 名前付きパイプへの接続および切断
  • ファイルのアップロード/ダウンロード
  • ファイルの実行
  • ファイルの管理 (一覧表示、作成、削除、変更、移動、コピー)
  • プロセスの管理(作成、強制終了)
  • 「CredEnumerate」または「PStoreCreateInstance」を使って認証情報の収集

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • ホスト名
  • 感染コンピュータのIPv4アドレス
  • Internet Explorerのバージョン
  • 現在のユーザのInternet Explorerのプロキシ設定

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • マルウェアが自身の不正活動を続行するためには、特定のパラメータを指定して実行する必要があります。
  • 新たに作成されたプロセスにコードの追加および注入
  • 以下の情報を C&C サーバに送信します。
    • 感染コンピュータのIPv4アドレス
    • コンピュータのホスト名

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.302.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年3月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.303.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年3月10日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • TROJ.Win32.TRX.XXPE50FFF065

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

「Backdoor.Win32.TRAMSCAT.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Win32.TRAMSCAT.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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