解析者: Arvin Roi Macaraeg   

 別名:

Trojan:Win32/Fuery.B!cl(Microsoft), Win32:DangerousSig [Trj](Avast)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 668,400 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年2月19日
ペイロード 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\delselfandsvrremove.bat <- delete itself

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • klsdajkg23hyjugy2342

マルウェアは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。

  • QHActivesDEFENSE.EXE
  • QHSAFETRAY.EXE
  • QHWATCHDOG.EXE
  • CMDAGENT.EXE
  • CIS.EXE
  • V3LITE.EXE
  • V3MAIN.EXE
  • V3SP.EXE
  • SPIDERAGENT.EXE
  • DWENGINE.EXE
  • DWARKDAEMON.EXE

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services
netsxuid = {Victims ID}

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • File Manager
  • Audio Chat
  • View Screen
  • RDP Session
  • Remote Control
  • Service (Install/Start/Stop/Remove)
  • Mouse (Display Settings)
  • Key logger
  • Disable desktop background
  • Disable desktop composition
  • Disable visual effects

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.128.15:80

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • ID
  • OS version
  • Admin Priveleges(User account control)
  • Users Credentials (User account name)
  • Computer Name
  • List Smart-Card Availability
  • Antivirus product names obtained via WMI query
  • Malware installed time

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\delselfandsvrremove.bat ←自身を削除する

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • ファイルマネージャ
  • オーディオチャット
  • 画面を表示
  • RDPセッション
  • 遠隔操作
  • サービスのインストール・開始・停止・削除
  • マウスの設定を表示
  • キーロガー
  • デスクトップの背景を無効化
  • デスクトップコンポジションを無効化
  • 視覚効果を無効化

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • ID
  • オペレーティングシステム(OS)
  • 管理者権限(ユーザアカウント制御)
  • ユーザ認証情報(ユーザアカウント名)
  • コンピュータ名
  • 使用可能なスマートカードの列挙
  • WMIクエリで取得したセキュリティ対策製品名
  • マルウェアのインストール時間

その他

マルウェアは以下のパラメータを受け取ります。

  • -service

マルウェアは以下のローカルRDPサーバに接続します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.0.1

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.826.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年2月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.827.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年2月21日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services
    • netsxuid = {Victims ID}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\delselfandsvrremove.bat

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Backdoor.Win32.FLAWEDAMMY.AB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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