プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    アドウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 471,928 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年1月16日

侵入方法

アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

アドウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\Wilbert
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nso3.tmp
  • %Program Files%\Wajam
  • %User Temp%\nsc37.tmp

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

他のシステム変更

アドウェアは、以下のファイルを改変します。

  • %System%\WBEM\AutoRecover\88744D2A29102FC88ECF505DD2E984FC.mof

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

アドウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Temp%\nsy1.tmp
  • %User Temp%\nso3.tmp
  • %User Temp%\nso3.tmp\ns8.tmp
  • %User Temp%\nso3.tmp\ns27.tmp
  • %User Temp%\nsc35.tmp
  • %User Temp%\nsc37.tmp

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

アドウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wajam

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wajam\
Update

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Wbem\WMIC

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Wbem\WMIC

アドウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
reb = "3"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
reb-x = "3"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
rec = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
rec-x = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam\
Update
ch_pref_path = "%Application Data%\Google\Chrome\User Data\Default\Preferences"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
red = "4"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
red-x = "4"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
machine_id = "B1E0143D3BB4F61C0BB46994BB4AA771"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
res = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
mofcompstatus = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
WMICLC = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
mofcompMUIStatus = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
mofcompMUIStatus = "ffffffff"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
Cli.mof = "127360152460000000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
CliEgAliases.mof = "127360152460000000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
CliEgAliases.mfl = "127360152460000000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\WMIC
mofcompstatus = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Wbem\WMIC
WMICLC = "49"

アドウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs timestamp = "130342574501306250"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「129689362348742500」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs = "{random characters}"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs timestamp = "130342574921150000"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「129689362348742500」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
WBEM\CIMOM
Autorecover MOFs timestamp = "130342574937712500"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「129689362348742500」となります。)

作成活動

アドウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\nso3.tmp\nsRandom.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\nsExec.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\inetc.dll
  • /end
  • %User Temp%\nso3.tmp\chrome.exe
  • %User Temp%\nso3.tmp\IpConfig.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\System.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\DcryptDll.dll
  • %User Temp%\tmpB.tmp
  • %User Temp%\tmpF.tmp
  • %System%\WBEM\AutoRecover\C8463ECBE33BC240263A0B094E46D510.mof
  • %User Temp%\tmp13.tmp
  • %System%\WBEM\AutoRecover\23BDE61F1F4FACE17E9B0C01F2A1FD9B.mof
  • TempWmicBatchFile.bat
  • %User Temp%\nsc37.tmp\nsJSON.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\ns8.tmp
  • %User Temp%\nso3.tmp\ns27.tmp

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

その他

アドウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}m.com/update/reb?{random characters}
  • http://www.{BLOCKED}m.com/update/rec?{random characters}

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software
    • Wajam
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wajam
    • Update
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Wbem\
    • WMIC
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Wbem\
    • WMIC

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
    • reb = "3"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
    • reb-x = "3"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
    • rec = "2"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
    • rec-x = "2"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam\Update
    • ch_pref_path = "%Application Data%\Google\Chrome\User Data\Default\Preferences"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
    • red = "4"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
    • red-x = "4"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
    • machine_id = "B1E0143D3BB4F61C0BB46994BB4AA771"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wajam
    • res = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • mofcompstatus = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • WMICLC = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • mofcompMUIStatus = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • mofcompMUIStatus = "ffffffff"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • Cli.mof = "127360152460000000"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • CliEgAliases.mof = "127360152460000000"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • CliEgAliases.mfl = "127360152460000000"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\WMIC
    • mofcompstatus = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Wbem\WMIC
    • WMICLC = "49"

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs timestamp = "130342574501306250"
      To: Autorecover MOFs timestamp = ""129689362348742500""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs = "{random characters}"
      To: Autorecover MOFs = ""{random values}""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs timestamp = "130342574921150000"
      To: Autorecover MOFs timestamp = ""129689362348742500""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WBEM\CIMOM
    • From: Autorecover MOFs timestamp = "130342574937712500"
      To: Autorecover MOFs timestamp = ""129689362348742500""

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\nso3.tmp\nsRandom.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\nsExec.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\inetc.dll
  • /end
  • %User Temp%\nso3.tmp\chrome.exe
  • %User Temp%\nso3.tmp\IpConfig.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\System.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\DcryptDll.dll
  • %User Temp%\tmpB.tmp
  • %User Temp%\tmpF.tmp
  • %System%\WBEM\AutoRecover\C8463ECBE33BC240263A0B094E46D510.mof
  • %User Temp%\tmp13.tmp
  • %System%\WBEM\AutoRecover\23BDE61F1F4FACE17E9B0C01F2A1FD9B.mof
  • TempWmicBatchFile.bat
  • %User Temp%\nsc37.tmp\nsJSON.dll
  • %User Temp%\nso3.tmp\ns8.tmp
  • %User Temp%\nso3.tmp\ns27.tmp

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\Wilbert
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nso3.tmp
  • %Program Files%\Wajam
  • %User Temp%\nsc37.tmp

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ADW_WAJAM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。マイクロソフト製品に関連したファイルのみに修復されます。このマルウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\WBEM\AutoRecover\88744D2A29102FC88ECF505DD2E984FC.mof

手順 9

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %User Temp%\nsy1.tmp
  • %User Temp%\nso3.tmp
  • %User Temp%\nso3.tmp\ns8.tmp
  • %User Temp%\nso3.tmp\ns27.tmp
  • %User Temp%\nsc35.tmp
  • %User Temp%\nsc37.tmp


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