解析者: Pearl Charlaine Espejo   

 別名:

Trojan:MSIL/Spacekito.B (Microsoft); not-a-virus:HEUR:AdWare.MSIL.Kito.b (Kaspersky); PUP.Optional.BProtector (Malwarebytes); Adware/Vittalia (Fortinet); Gen:Variant.Adware.Spacekit.5 (GData)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    アドウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

アドウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。 アドウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

アドウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

アドウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

アドウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

アドウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 166,912 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年7月31日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

アドウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

アドウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

インストール

アドウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\BaseFlash\protect\ProtectExtension.exe - detected as ADW_OKITSPACE.GB
  • %Application Data%\BaseFlash\protect\Interop.Shell32.dll
  • %Application Data%\BaseFlash\protect\Newtonsoft.Json.dll
  • %Application Data%\BaseFlash\protect\sqlite3.exe
  • %Application Data%\BaseFlash\protect\utilsDll.dll
  • %Application Data%\BaseFlash\protect\config.xml
  • %Application Data%\BaseFlash\uninstallkit.exe
  • %User Temp%\ns{random characters}.tmp\SimpleSC.dll - deleted afterwards
  • %User Temp%\ns{random characters}.tmp\registry.dll - deleted afterwards
  • %User Temp%\ns{random characters}.tmp\utils.dll - deleted afterwards

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

アドウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\BaseFlash
  • %Application Data%\BaseFlash\protect
  • %User Temp%\ns{random value}.tmp - deleted afterwards

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

自動実行方法

アドウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srvProtectExtension
ImagePath = "%Application Data%\BaseFlash\protect\ProtectExtension.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srvProtectExtension
DisplayName = "Protect your browser's extensions and plugins"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srvProtectExtension
Start = "2"

アドウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\srvProtectExtension

他のシステム変更

アドウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension

アドウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension
flag = "{value}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension
uninstall_visible = "{value}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension
user_id = "{user id}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension
channel_id = "{id}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension
channel_subid = "{value}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension
channel_param = "{value}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension
installer_id = "{id}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension
installer_version = "{version}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ProtectExtension
InstallDay = "{System Date and Time}

感染活動

アドウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

アドウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

アドウェアは、以下のWebサイトから自身のコピーの更新版をダウンロードします。

  • http://update.{BLOCKED}ash.com/lastplugin/
  • http://update.{BLOCKED}ash.com/version/update.zip

情報漏えい

アドウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • System date and time
  • Operating system and version
  • UserID
  • Default browser
  • Installed browsers
  • Browser Activities
  • Installed Antivirus

その他

アドウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}ash.com/
  • http://update.{BLOCKED}ash.com/version/
  • https://sts.{BLOCKED}ash.com/software_stats/

アドウェアが作成する以下のファイルは、「ADW_OKITSPACE.GB」として検出されます。

  • %Application Data%\BaseFlash\protect\ProtectExtension.exe

アドウェアが作成する以下のファイルは、その後削除されます。

  • %User Temp%\ns{random characters}.tmp\SimpleSC.dll
  • %User Temp%\ns{random characters}.tmp\registry.dll
  • %User Temp%\ns{random characters}.tmp\utils.dll

アドウェアが作成する以下のフォルダは、その後削除されます。

  • %User Temp%\ns{random value}.tmp

アドウェアが収集する感染コンピュータの情報は以下のとおりです。

  • コンピュータの日付および時刻
  • OSおよびそのバージョン
  • ユーザID
  • 初期設定のブラウザ
  • インストールされたブラウザ
  • ブラウザ活動
  • インストールされたセキュリティ対策製品

アドウェアは、ブラウザプラグインを装います。インストールされると、アドウェアはブラウザのポップアップや広告をWebサイトに生成することができます。

アドウェアは、自身をインストールしたすべてのプラグインを監視します。いずれかのプラインが無効になった場合、アドウェアはすぐにそのプラグインを再度有効にします。いずれかのプラグインが削除された場合は、アドウェアはそのプラグインのコピーをダウンロードしインストールします。

アドウェアは、ルートキット機能を備えていません。

アドウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
SSAPI パターンバージョン: 1.648.52
SSAPI パターンリリース日: 2015年8月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • srvProtectExtension
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
    • ProtectExtension

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「ADW_OKITSPACE.GB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\BaseFlash

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\ns{random characters}.tmp\SimpleSC.dll
  • %User Temp%\ns{random characters}.tmp\registry.dll
  • %User Temp%\ns{random characters}.tmp\utils.dll

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ADW_OKITSPACE.GB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

註:

ブラウザの拡張子およびプラグインを削除します。

ご使用のブラウザに応じて、以下の手順を実行してください。

  • Mozilla Firefoxをお使いの場合:[ツール]>[アドオン].プラグイン"BaseFlash"を確認して、アンインストールする。
  • Google Chromeをお使いの場合:[設定]>[拡張子機能].プラグイン"BaseFlash"を確認して、アンインストールする。
  • Internet Explorerをお使いの場合:[ツール]>[アドオンの管理].プラグイン"BaseFlash"を確認して、アンインストールする。

      プラグインを削除した後、ブラウザを再起動して下さい。


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