解析者: RonJay Kristoffer Caragay   

 別名:

Adware.Eorezo.BZ (BitDefender); Adware/Eorezo (Fortinet); Adware.Eorezo (Symantec); a variant of Win32/Adware.EoRezo.AY (ESET-NOD32); ADWARE/EoRezo.Gen (Avira); not-a-virus:AdWare.Win32.Eorezo.abyb (Kaspersky);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    アドウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

アドウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

アドウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 3,455,066 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年7月29日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

アドウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

アドウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\{grayware filename}.tmp ← use to execute routine
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\CheckProc.cmd ← contains commands to check running process
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\ex.bat ← execute powershell code to check for AV products
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\cmd.bat ← creates favicon.ico

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

アドウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

作成活動

アドウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\_isetup\_shfoldr.dll
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\favicon.ico ← contains SessionName
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\av.txt ← list of installed AV products
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\gentlejmp_irow.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

アドウェア活動

アドウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータ上に広告を表示します。

  • http://ads.{BLOCKED}epub.com/cgi-bin/advert/getads? (inaccessible)

その他

アドウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://prof.{BLOCKED}o.com/cgi-bin/packages/DYNPACKAGES_WEB_GET_INFO.pm?product=all
  • http://ads.{BLOCKED}oubutyoucantry.com/cgi-bin/advert/settags?x_mode=args&x_format=javascript&x_dp_id=1031&x_pub_id=4&tag={installed AV Product information}
  • http://ads.{BLOCKED}ds.com/cgi-bin/advert/settags?x_mode=args&x_format=javascript&x_dp_id=2000&x_pub_id=20000&tag={Status Flag}

アドウェアが作成し実行する以下のファイルは、活動を実行するために利用されます。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\{grayware filename}.tmp

アドウェアが作成し実行する以下のファイルは、実行中のプロセスを確認するためのコマンドを含んでいます。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\CheckProc.cmd

アドウェアが作成し実行する以下のファイルは、セキュリティ対策製品を確認するためのパワーシェルコードを実行します。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\ex.bat

アドウェアが作成し実行する以下のファイルは、"favicon.ico"を作成します。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\cmd.bat

アドウェアが作成する以下のファイルは、セッション名を含んでいます。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\favicon.ico

アドウェアが作成する以下のファイルは、インストールされたセキュリティ対策製品のリストです。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\av.txt

アドウェアは、以下の”{Status Flag}”をURLの"tag=" に加えて、自身のインストールの状態を表示します。

  • _UPD__GMPROW_OPEN
  • _UPD__GMPROW_INI
  • _UPD__{システムアーキテクチャ} (e.g. x86)
  • _UPD__DATE_ERROR
  • _UPD__DATE_OUT_{実行の日時}
  • _UPD__VM_{仮想環境およびネットワーク}
  • _UPD__SA_{インストールされたアプリケーション}
  • _UPD__SF_{実行中のプロセス}

アドウェアは、以下の仮想環境および仮想ネットワークがコンピュータ上に存在するかどうかを確認します。

  • Virtual Machine.VMC
  • VirtualBox
  • VMware, Inc.
  • parallels
  • HMA! Pro VPN
  • ExpressVPN
  • PureVPN_is1
  • Privax
  • CyberGhost
  • Golden Frog, GmbH. - VyprVPN

上述のリストのいずれかがコンピュータ上で確認された場合、アドウェアは関連する"tag" を"_UPD__VM_{仮想環境およびネットワーク}"として加えます。"{仮想環境およびネットワーク}"には以下のいずれかがあてはまります。

  • _vPCS
  • _vBxS
  • _vBxHD
  • _vMWS
  • _vMWHD
  • _vMWBi
  • _vPaBi
  • _vPCHD
  • _HMAUn
  • _ExUn
  • _PuUn
  • _PIAC
  • _HMAU
  • _OverUn
  • _VypU
  • _IPVUU
  • _HMAEx

アドウェアは、以下のアプリケーションがコンピュータにインストールされているか、または実行されているかを確認します。

  • TeamViewer_Desktop.exe
  • DFServ.exe
  • Fiddler2
  • Wireshark
  • Colasoft Capsa
  • Angry IP Scanner
  • Process Monitor
  • regedit.exe
  • Taskmgr.exe
  • OLLYDBG.exe
  • Regshot-x64-Unicode.exe
  • Regshot-Unicode.exe

そして上述のリストのいずれかが確認された場合、アドウェアは関連する"tag" を"_UPD__SA_{インストールされたアプリケーション} "として加えます。"{インストールされたアプリケーション} "には、以下のいずれかがあてはまります。
  • _RDEx
  • _VNEx
  • _TVEx
  • _DFEx
  • _FiUn
  • _WRSUn
  • _WRSS
  • _CAPUn
  • _CAPS
  • _AIPUn
  • _AIPS
  • _WRSU
  • _CAPU
  • _FiEx
  • _WSHEx
  • _CAPEx
  • _AIPEx
  • _PMEx
  • _RGEx
  • _TKEx
  • _ODBGEx
  • _RSEx

アドウェアは、以下のいずれかがコンピュータ上で実行されているかどうかを確認します。

  • HMA! Pro VPN.exe
  • newversion.tmp
  • newversion.exe
  • gentlemjmp_irow.exe
  • Setup.exe
  • Setup (1).exe
  • Setup (2).exe
  • unchecky_svc.exe
  • unchecky_gb.exe

いずれかがコンピュータ上で実行されていることが確認された場合は、関連する"tag"を"UPD__SF_{実行中のプロセス}"として加えます。"{実行中のプロセス}"には以下のいずれかがあてはまります。

  • _SETUP
  • _PFREG
  • _PFTK
  • _PFPM
  • _PORTAL
  • _VPC
  • _CLI
  • _TVRcu
  • _TVRcu
  • _UCB

アドウェアは、以下のセキュリティ対策製品がコンピュータにインストールされているかどうかを確認します。

  • AVG
  • Avast
  • Microsoft
  • Avira
  • Malwarebytes
  • Comodo
  • Panda
  • G Data
  • ESET-NOD32
  • Symantec
  • Kaspersky
  • Windows Defender
  • Baidu
  • Ad-Aware
  • McAfee
  • K7 Computing
  • Doctor Web
  • Sophos
  • NANO Antivirus

アドウェアは、以下のポートが使用されているかどうかを確認します。

  • 5900
  • 5901
  • 5902
  • 5903
  • 5904

アドウェアは、ルートキット機能を備えていません。

アドウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
SSAPI パターンバージョン: 1.647.00
SSAPI パターンリリース日: 2015年8月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\is-{random}.tmp

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ADW_EOREZO.GB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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