解析者: Sabrina Lei Sioting   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

これは、オートデスク社のAutoCAD(オートキャド)のマクロ機能を利用して感染を広げるタイプのマルウェアです。

マルウェアは、トレンドマイクロ製品では、特別に細工された "AutoCAD" のLISPスクリプトとして検出されます。

マルウェアは、"AutoCAD" の図面ファイルが存在するすべてのフォルダ内に自身のコピーを作成し、感染活動を行います。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 3,038 bytes
タイプ LSP
発見日 2011年11月17日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

その他

マルウェアは、トレンドマイクロ製品では、特別に細工された "AutoCAD" のLISPスクリプトとして検出されます。

マルウェアは、ファイル "BASE.DCL" を検索し、 "AutoCAD" がインストールされているディレクトリを確認します。そしてマルウェアは、ファイル "ACAD.LSP" を検索します。

マルウェアは、ファイル "ACAD.LSP" が以下の文字列を含んでいるかを確認します。

  • acadiso

上記の文字列が確認されなかった場合、以下の文字列をファイル "ACAD.LSP" に書き込みます。

  • load acadaiso

図面ファイルが開いているとき、このマルウェアもまた実行されます。

マルウェアは、 "AutoCAD" のファイルが存在するすべてのフォルダ内に、以下のように自身のコピーを作成します。

  • acadio.lsp
  • acad.lsp

これによってマルウェアは、すべてのドライブを介して感染活動を行うことが可能になります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.580.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年11月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.581.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年11月17日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ACM_BURSTED.VI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照してください。


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