東京美装興業株式会社

東京美装興業株式会社

Trend Vision Oneで「防御だけ」のセキュリティから
「インシデント発生前のリスク管理+防御」を実現

概要

お客さまの課題

ホールディングス化に伴い、IT統括部が全グループ企業のセキュリティを統括する体制に変更。既存のセキュリティ製品で管理し辛い端末が増えることを想定し、セキュリティ体制の見直しを開始した。

解決策と効果

「Trend Vision One」でセキュリティの標準化と強化を実現。アタックサーフェスマネジメント(ASM)機能により、脆弱性やアカウント侵害などのリスクを可視化し早期に対処できる体制を構築。

導入製品・ソリューション

導入の背景

1957年に設立し、オフィスビルの総合管理業務の第一人者として60年以上の歴史を持つ東京美装興業株式会社。新宿の本社を中心に北海道から福岡まで全国各地に支店を構え、多くのエンターテイメント施設、商業施設、オフィスビルの管理やメンテナンス業務を担っている。
ホールディングス体制への移行に伴い、グループ会社十数社が個別に実装していたセキュリティを東京美装ホールディングスのIT統括部に集約し、標準化したうえで管理/運用を一本化していく方針となった。

お客さまの課題

ホールディングス化以前は自社内の環境に管理マネージャを構築するオンプレミス型のエンドポイント向けセキュリティ製品を利用してクライアントPCやサーバをマルウェアから保護していた。
しかし、ホールディングス傘下のグループ企業のクライアントPCやサーバ、顧客施設に持ち込むPCの場合、オンプレミス型の管理マネージャに常時接続して最新のセキュリティ状態を保つのが難しいことをIT統括部では課題視。
セキュリティの標準化と強化を効率良く実現するために、オンプレミス型よりも管理しやすいSaaS型のセキュリティ製品への切り替えを検討しはじめた。

ソリューション

こうした経緯で選ばれたのが統合サイバーセキュリティプラットフォームTrend Vision Oneを構成する製品の一つであるTrend Vision One – Endpoint Security™(以下Endpoint Security)だ。SaaS型のEndpoint Securityは管理マネージャの維持管理にかかる工数を削減でき、社外の端末も保護できる。
また、Endpoint SecurityはクライアントPCやサーバに対して、EPP(Endpoint Protection Platform)やNGAV(Next Generation Anti-Virus)と呼ばれるふるまい検知・機械学習型検索によるマルウェア対策、脆弱性を悪用する攻撃を防ぐ仮想パッチ(IPS)など多様な防御機能と、攻撃の兆候をいち早く検知・対処するEDR機能を1つの製品で提供する。

さらに東京美装ホールディングスはEndpoint Securityと同じTrend Vision Oneコンソール上で提供されるTrend Vision One – Attack Surface Risk Management™(以下、ASRM)も活用している。ASRMは攻撃に悪用される可能性のあるアタックサーフェス(攻撃対象領域)を可視化し、迅速な対処を支援する製品。
ASRMでは、リスクの高い外部公開されたデジタル資産を把握するEASM(External Attack Surface Management)だけでなく、組織内でサイバー攻撃に悪用されるリスクが高い資産や脆弱性を把握するCAASM(Cyber Asset Attack Surface Management)、IDのセキュリティ状態を把握するISPM(Identity Security Posture Management)もアタックサーフェスとして可視化の対象にしている。
ASRMを通して、それまでは明確に把握しきれていなかったシステム内に潜むリスクが顕在化。「脆弱性を抱える端末や不審なアクセスの数、ASRMが算出したリスク値を見て、対応の必要性に対する認識がかわった」(柴田氏)

図:Trend Vision One(ASRM)の管理コンソールイメージ

 

図:Trend Vision One(ASRM)の管理コンソールイメージ

導入効果

Endpoint Securityによって、課題だった社内システム外の端末の保護を実現できた。
また運用開始後のアラートの多さが問題になることが多いEDRについても「アラートが絞られているので運用もしやすい」(坪子氏)と評価。
ASRMも、システム内のリスクを可視化するだけでなく、次に打つべき手を立てやすいため非常に重宝しているとのこと。現在は脆弱性やアカウント関連のリスクを中心にASRMが算出したリスク値をもとに日々対処を行っている。
脆弱性に関しては、ASRMを通してリスクが高いと判断した端末の利用者に個別で正規パッチの適用を依頼するというオペレーションを実施している。
また、アカウントに関しては、Microsoft EntraIDとASRMを連携することでアカウント侵害の可能性がある挙動やアカウント漏洩のリスクを可視化できるようになった。インシデント発生前にパスワードの変更や強化を検討するといった対処が可能に。「これまではIDのふるまいについてはそれほど多くの注意を払っていなかったので、自分たちにとっても気づきになった」と柴田氏は語る。

さらにTrend Vision Oneという共通のプラットフォームに複数のセキュリティ機能を集約したことは運用工数増加の抑制にも繋がった。複数のセキュリティ製品を導入すると、アラートの確認など日々の運用が煩雑になりやすく、インシデント発生時の調査や対処にも時間がかかりやすい。しかし複数のセキュリティ製品の運用をTrend Vision Oneの管理コンソールに集約することで運用工数の削減も実現できた。
実際に運用を担当する坪子氏は「Trend Vision Oneという1つの管理コンソールで、マルウェア対策やEDR、アカウントの侵害有無、リスクの高い脆弱性の有無、セキュリティソフトの状態に至るまで確認できる点を高く評価している」と語る。

今後の展望

東京美装ホールディングスのIT統括部では、Endpoint SecurityやASRMで検出したアラートへの対処自動化や、メール・Microsoft Teams、SharePoint Online、Trend Vision One - Email and Collaboration Security™ によるセキュリティ強化を検討している。
セキュリティの基盤としてTrend Vision Oneを提供するトレンドマイクロについては「昔からトレンドマイクロ製品を利用しているが不満はない、知名度があるため社員も安心して使えるという面もあり、今後も期待している」と柴田氏は語る。

"脆弱性を抱える端末や不審なアクセスの数、ASRMが算出したリスク値を見て、対応の必要性に対する認識がかわった"

柴田 勉 氏
東京美装ホールディングス株式会社
IT統括部長

"Trend Vision Oneという1つの管理コンソールで、マルウェア対策やEDR、アカウントの侵害有無、リスクの高い脆弱性の有無、セキュリティソフトの状態に至るまで確認できる点を高く評価している"

坪子 雅英 氏
東京美装ホールディングス株式会社
IT統括部 係長

地域

東京都、日本

従業員

  • 2,796名
    (2024年3月末時点)

利用環境

オンプレミス

※製品・サービスの導入効果は、ご利用企業・組織の方の声に基づくものであり、お客さまご利用状況により効果は異なります。
※記載内容は2024年11月現在のものです。内容は予告なく変更される場合があります。

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