「標的型攻撃」とは、不特定多数への攻撃に対し、特定の組織や業界、地域などを攻撃対象とする攻撃を意味する用語です。ここでは標的型攻撃の中でも特に「APT」に分類される攻撃について説明します。このタイプの標的型攻撃は、法人組織の重要情報窃取や妨害工作を最終目的として、時間、手段、手法を問わず、目的達成まで継続的に行われます。一般に「State-Sponsored(国家背景)」などと呼ばれる攻撃者が主な攻撃主体として指摘されます。「標的型サイバー攻撃」、「持続的標的型攻撃」などと呼ばれる場合もあります。
「標的型攻撃メール(標的型メール)」とは、標的型攻撃において標的組織のネットワークへの初期侵入時にメールを用いて行われる攻撃手法です。標的組織の取引先に扮したり、業務関連のメールを装ったりするなど、関係者や関連業務を偽ったソーシャルエンジニアリングを利用して標的ユーザを信用させ、マルウェアである添付ファイルを開かせるのが特徴です。
標的型攻撃では、組織的な攻撃者によって長期間にわたり段階的な攻撃が継続して行われます。
攻撃開始から目的達成まで、標的型攻撃の攻撃手順は、以下の6段階に分類できます。この6段階はより大きく、ネットワーク侵入の際の「侵入時活動」と侵入後の「内部活動」に分けられます。また、これらの攻撃段階は必ずしも1方向にのみ進むものではなく、遡ったり繰り返したりすることもあります。また、ある組織に対する標的型攻撃の目的が、別の組織に対する標的型攻撃の「事前準備」である場合もあり得ます。
図:標的型攻撃の攻撃段階
予防と対策 | トレンドマイクロのソリューション |
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個人用端末にも総合的なセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つ |
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予防と対策 | トレンドマイクロのソリューション |
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エンドポイントやサーバに総合的なセキュリティソフトを導入する | Trend Micro Apex One、 Trend Micro Deep Security、ServerProtectなどの対策製品の導入 |
メールサーバにおける標的型メールの検出 | Trend Micro Email Security、Deep Discovery Email Inspectorなどのメッセージングセキュリティ製品による標的型メールの検出 |
外部への不正なネットワーク通信・接続の検出 | Trend Micro Apex One、InterScan Web Securityなどの製品の「Webレピュテーション」機能により、不正サイトやC&Cサーバへの接続を防止 Trend Micro Apex One、Trend Micro Deep Securityによる不正な通信・接続の防止 |
ネットワーク内部での不審な挙動を可視化する |