第9回SMILE PROJECTレポート

こんにちは、第9回ウイルスバスター SMILE PROJECT メンバーの大島宏貴です。
10月19日(金)から2泊3日の日程の中、社員12名で秋の涼しさと木々の紅葉が広がり始めた気仙沼へ活動に赴きました 今回2泊3日の活動の中で、大きく3つのプログラムがありました。「気仙沼市役所にて教育委員会及川先生からのお話」「柚子畑での柚子収穫お手伝い」「気仙沼図書館主催の大人向け/子供向けiPad教室」です。

初日のプログラムであった「気仙沼市役所にて気仙沼教育委員会の及川先生のお話し」からは、復旧・復興に関する壮絶な状況を目の当たりにさせられました。特に心に残っていることを挙げるとすると、震災後に小学校教育が再開された4月21日当日のお話でした。学校へと向かうスクールバスに乗り込む子供たちは、どれほどこの時を楽しみにし、心踊らしていたことでしょうか?それを見送る保護者の方々は、その子供たちの姿を見て、どれほど学校という場所があることに感謝し、涙したことでしょうか?そのシーンを思い浮かべるだけで、私も目頭が熱くなってしまいました。初日はその後、気仙沼港周辺の被災地を巡ってからフェリーに乗り込み、大島へ。

二日目と三日目の午前中まで、柚子畑で活動しました。柚子畑のアイドル?「ゆきさん」に色々とご指導頂きながら、畑まわりの枯れ草、雑草を集め焼却し、二日目の午後から柚子の収穫をお手伝いしました。休憩時間にゆきさん宅にて美味しいお茶を頂きながら震災当日の状況、これまでの復旧活動のお話を拝聴致しました。時よりゆきさんが仰る「必死に生きろ!生きるんだよ!」という言葉の重み、深さに心打たれました。 日頃ガラスやコンクリートに囲まれた中で、パソコンに向かって仕事している私たちですが、汗びっしょりになりながら海の見える丘で畑を綺麗にし、柚子を収穫すると、何とも言えない清々しさに満たされました。枯れ草や雑草を取り除いた綺麗な畑や、収穫カゴ5つ分の大量の柚子の収穫を見て、ゆきさんも満面の笑顔で「ありがとう」と仰って頂けたのも素直に嬉しく、この地に足を運んで良かったと感じました。 最終日に行った「気仙沼図書館主催 の大人向け/子供向けiPad教室」では、大人と子供合わせて30名弱の方が参加して頂きました。大人の参加者の方には「へぇーこんなこともできるんだー!」という気付きを感じて頂いたようで、また子供たちは一度iPadを手に持ったらなかなか放さない男の子や、夢中に地図アプリで遊ぶ女の子も居て、それぞれ1時間という短い時間ではありましたが、十分に楽しんでもらえたようで私たちも笑顔に満たされました。

3日間の活動を通して、私個人、参加する前の被災地に対する考え方が大きく変わりました。「震災から1年と半年以上経過しており、ボランティアという形でこういった活動にあたるには遅かったかな?」という思いがありました。それはやはり震災に関するメディア報道が減少していることもそう、友達同士の会話レベルの中に防災に関する話題が減ったこともそう、明らかに自分自身の中で震災に関する思い、考えが風化していたことを心の底から恥と感じ、情けなく感じました。

確かに、今回訪れた気仙沼大島に関しては「物資が足りていない」「瓦礫が片付けられていない」「盛り上げるイベントが不足している」というフェーズから脱している部分は見て取れた部分もありました。しかし、次には「雇用の問題」「事業を興したくとも人材が不足している」など被災者支援も次のフェーズに突入しているもありました。一回の支援にとどまらず、継続的に何年、何十年先も、その時に必要な支援、僕らにしかできない支援というのを考え、行動していく重要性を大きく考えさせられました。

気仙沼大島の皆さまを始め、被災者の皆さまがもっともっとスマイルになる為に、僕らは行動をしていきます。

活動年月日 2012年10月19日(金)~21日(日)