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ウイルスバスターシリーズに特殊詐欺対策機能を搭載※1
~詐欺電話のブロック、ディープフェイクをAIで検出~
2024年7月30日
トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証プライム:4704、以下、トレンドマイクロ)は、「ウイルスバスター」の月額版シリーズに詐欺電話のブロック、ディープフェイクをAIで検出する機能(ベータ版)を搭載した「ウイルスバスター トータルセキュリティ プレミアム + 詐欺電話ブロックサービス(月額版)」を追加し、2024年8月1日(木)より販売開始します。新たに搭載する機能により、昨今増加している特殊詐欺※2、SNS型投資詐欺※3、SNS型ロマンス詐欺※4への対策を強化します。
※1 一部のドコモショップで販売の「ウイルスバスタートータルセキュリティ プレミアム + 詐欺電話ブロックサービス(月額版)」で提供します。詐欺電話ブロックサービスを使用する場合には、本サービスに含まれる対象製品のうち、ウイルスバスターモバイルのインストールが必要です。ビデオ通話でのディープフェイク検出機能(ベータ版)については、iOS14以上かつメモリ4GB以上の端末で利用可能です。Android端末では利用できません。
※2 標的に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振込みやその他の方法により、標的から現金等をだまし取る犯罪。
※3 SNSなどの非対面により標的に投資を勧め、投資名目で金銭などをだまし取る詐欺。
※4 SNSなどの非対面により標的と複数回やり取りを重ねることで恋愛感情や親近感を抱かせて金銭などをだまし取る詐欺。
特殊詐欺の認知件数とその被害額は近年増加傾向にあることが警察庁より公表されています※5。2023年度では前年比で認知件数が+8.4%、被害金額では+22.0%と増加していることが明らかになっています。更にその手口としては、サポート詐欺※6に代表される有料サイトやサービスなどに対する架空の未払いの料金をだまし取る架空料金請求詐欺の増加が目立っており、認知件数が前年比+77.9%と大幅な拡大が見られています。さらに、近年新たな手口として警察庁から注意喚起されているSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺も、前年同期比(令和6年1月~5月)で認知件数が+3,201件※7と増加していることが分かっています。
※5 警察庁:令和5年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)
※6 マルウェア感染など偽のセキュリティ警告を画面に表示した後、サポートに誘導し、復旧を名目に金銭をだまし取ろうとする詐欺。
※7 警察庁:令和6年5月末におけるSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について
「ウイルスバスター」シリーズでは、これまでも詐欺対策として不正なサイトやメール、SMSなどを検出する機能を提供していましたが、インターネットのみならず、被害が増加している犯罪との接点となっている電話の発着信にも対処することで特殊詐欺への対策をさらに強化します。また、AIにより生成、改変されたコンテンツであるディープフェイクをAIの技術を活用して検出します※8。
※8 ベータ版での提供となります。
新機能の概要は以下の通りです。
■詐欺電話ブロックサービスの機能の概要■
1.詐欺電話ブロック機能※9
・着信:
特殊詐欺の疑いのある電話番号からの着信をブロックします。また近年詐欺への悪用も見られることから、国際電話を着信した場合には警告を表示します※10。
・発信:
特殊詐欺の疑いのある電話番号に発信※11しようとしたときに警告メッセージを出します。また国際電話への発信時にも確認のために警告を表示します。
・通話先情報の表示:
NTTタウンページ社との連携により、約560万件※12のタウンページ掲載の電話番号をデータベースに保有し、発着信時に画面上で通話先の企業名などの登録名称を確認できます。
※9 電話番号のデータベースは、トレンドマイクロの独自調査により収集した情報や、警察などの公的機関、NTTタウンページ株式会社などとの連携により構成され、随時更新します。
※10 国際電話についてはiOSでは発信時のみ警告を表示します。
※11 本サービスが提供する専用アプリを使用しての発信。
※12 2024年3月時点
2.詐欺電話番号への発信時の安全確認連絡サービス
特殊詐欺の疑いのある電話番号への発信があった場合には、本人または登録した家族※13の電話番号にサポート担当者から安全確認の連絡を行います。
※13 同居家族もしくは同居していない親と子、3名分までの登録が可能。
3.ディープフェイクを使ったビデオ通話の検出機能(ベータ版)※14
ディープフェイクを使ったビデオ通話やライブ配信を検出し、通話相手になりすました可能性がある際は警告を表示します※15。
※14 ベータ版での提供となります。本機能の正式実装は未定です。
※15 LINE、Microsoft Teamsなどのビデオ通話機能があるアプリや、YouTube、Instagramなどのライブ配信機能があるアプリに対応。本機能はAI技術のディープラーニングモデルの1種であるニューラルネットワークを使用し、不自然な色斑、周波数のノイズの少なさなどの要素を分析し、ディープフェイクにより作成されたコンテンツを検出します。
図1:詐欺電話ブロック機能および安全確認連絡サービスのイメージ図
図2:詐欺電話発信時の警告イメージ(左:iOS、右:Android)
図3:ディープフェイク検出時の警告イメージ
(本画像に描写されている個人は、説明用のイメージであり、本文とは直接関係ありません。)
■サービス概要■
■販売開始日:2024年8月1日(木)
■サービス名・価格:
サービス名 | 価格 |
---|---|
ウイルスバスター トータルセキュリティ プレミアム + 詐欺電話ブロックサービス(月額版) |
オープン価格 |
■購入方法:
一部のドコモショップ
※今後、上記以外の販売店での販売を予定。
■対象OS:電話機能を有するAndroid 7以上、iOS13以上の端末
※iPadOSは利用できません。
※ビデオ通話でのディープフェイク検出機能については、iOS14以上かつメモリ4GB以上の端末で利用可能です。Android端末では利用できません。
■対応通信キャリア:キャリア(通信会社)に関係なく対応OSを搭載した端末が対象。
※モバイルデータ通信もしくはWi-Fiによるインターネット接続が必要となります。
動作環境やサービスの詳細はこちらをご覧ください。
トレンドマイクロの詐欺電話ブロックサービスは、公益財団法人全国防犯協会連合会の推奨を受けています※16。トレンドマイクロでは、脅威の変化に対応したサービスの提供を継続することで、安心・安全なデジタルライフを支援していきます。
※16 日本における防犯活動を推進する公益財団法人。特殊詐欺を始めとする迷惑電話の受信を防止する機能を有した「優良防犯電話」の推奨活動をしています。(推薦番号 第24097号)
※2024年10月1日更新:
ディープフェイクを使ったビデオ通話の検出機能(ベータ版)は2024年10月末でサポートを終了し、11月以降に順次ユーザ環境での提供を終了します。
本機能は、2024年10月1日販売開始のTrend Micro Checkのディープフェイクスキャン(ベータ版)として実装されます。