「ドコモ・クラウド基盤 ネットワークセキュリティサービス」の提供開始

~5G時代に向けたIoTデバイスを保護する協創ソリューション~

2019年3月20日

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)とトレンドマイクロ株式会社(以下、トレンドマイクロ)は、IoTデバイスを保護するセキュリティソリューションをこのたび、ドコモより「ドコモ・クラウド基盤※1 ネットワークセキュリティサービス」(以下、本サービス)として、3月26日(火)より提供開始します。

ドコモ・クラウド基盤では従来、セキュリティソリューションを導入する場合、お客さまが個別にサードパーティ製品などをご用意いただく必要がありました。本サービスは、ドコモ・クラウド基盤とセキュリティソリューションをセットでドコモから提供し、お客さまがドコモ・クラウド基盤を利用開始する際に簡易にセキュリティ環境を整えることができます。

ドコモとトレンドマイクロは、5G時代の新たなセキュリティソリューション創出に向けて、検証用の5G設備とクラウドコンピューティングの設備(以下、クラウド基盤)を直結した技術検証環境「ドコモ5GオープンクラウドTM※2」でトレンドマイクロのNFV/クラウド向けネットワークセキュリティソリューション「Trend Micro Virtual Network Function SuiteTM ※3」の技術検証を2018年7月から開始しました。5G環境での検証に加えて、現在多くのお客さまが利用している4G環境でも検証を進めてまいりました。検証の結果、ドコモは、さまざまなビジネス環境において、IoTを活用する機会が増えると同時にセキュリティに関する脅威が増す環境下で本ソリューションが有効であると判断し、5Gサービスの提供開始に先がけて、4G環境でドコモ・クラウド基盤のメニューとして提供開始することを決定しました。

本サービスでは、ドコモ・クラウド基盤に導入されたトレンドマイクロのNFV/クラウド向けネットワークセキュリティソリューション「Trend Micro Virtual Network Function SuiteTM」により、デバイスとドコモ・クラウド基盤の間の異常通信の検知・不正アクセスブロックなどの各種セキュリティ機能を利用できます。

今後5Gの普及に伴い、デバイス数の増加や、デバイスを狙う攻撃や感染したデバイスからの脅威拡散の増加が予想されます。お客さまは、本サービスを利用し、ドコモ・クラウド基盤上のネットワークセキュリティを高めることで、デバイスへの長期的なセキュリティの担保を実現するとともに、お客さまにおけるセキュリティ対策のコストを軽減できます。

ドコモは、今後も5G時代を支えるインフラを整備するとともに、パートナーとの協創による5Gソリューションの創出をさらに推進することで、社会課題解決に向けた取り組みを推進してまいります。トレンドマイクロは、5G時代にお客さまが安全、安心にご利用いただけるIoT環境を実現するためにセキュリティソリューションの提供を推進してまいります。

※1 「ドコモ・クラウド基盤」とはドコモが法人のお客さまに提供するIaaS基盤です。IaaSの基本機能であるインスタンス(仮想サーバ)、仮想ネットワーク、オブジェクトストアなどを提供します。クラウドへのアクセス回線として、モバイル回線、固定回線の両方を使ったセキュアな閉域システム環境を構築できることが特徴です。詳細はこちら

※2 「ドコモ5Gオープンクラウド」とは2018年4月に開設した5G技術検証環境である「ドコモ5GオープンラボTM」とクラウドコンピューティングの設備(以下、クラウド基盤)を直結した、テレコムクラウドの技術検証環境です。また、「ドコモ5Gオープンクラウド」の参加企業向けに、ドコモが開発した画像認識やAIエージェント基盤なども提供します。これにより、遠隔からクラウド基盤に接続した自社ソリューションの5G技術検証や、クラウド基盤上でパートナーとドコモの技術を持ち寄り、ソリューションを創出する場として活用いただけます。詳細はこちら

※3 「Trend Micro Virtual Network Function SuiteTM(TM VNFS)」は、細分化されたさまざまなネットワークセキュリティ機能を仮想マシンベースのセキュリティソフトウェア上で実現します。ネットワーク上に配置されたセキュリティ機能は、利用者の通信サービスの利用状況(利用アプリケーション、利用デバイス、通信量など)やセキュリティの脅威状況に応じて必要なセキュリティ機能を適切なタイミングで利用者に提供することが可能になります。詳細はこちら

*「ドコモ5Gオープンクラウド」「ドコモ5Gオープンラボ」は、株式会社NTTドコモの商標です。
*TREND MICROはトレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
*本リリースは、2019年3月20日現在の情報をもとに作成されたものです。今後、価格の変更、仕様の変更、バージョンアップ等により、内容の全部もしくは一部に変更が生じる可能性があります。

 

「ドコモ・クラウド基盤 ネットワークセキュリティサービス」の概要

1.サービス概要
ドコモ・クラウド基盤を利用するお客さまがドコモ・クラウド基盤上に導入されているトレンドマイクロのNFV/クラウド向けネットワークセキュリティソリューション「Trend Micro Virtual Network Function SuiteTM (TM VNFS)」を利用することで、デバイスとドコモ・クラウド基盤の間の異常通信の検知・不正アクセスブロックなどを実施することができるサービスです。お客さまはドコモ・クラウド基盤で提供している「モバイル閉域サービス※4」と本サービスを組み合わせて利用することで、よりセキュアなクラウドサービス環境を実現できます。

2.提供開始日
2019年3月26日(火)

3.サービス導入イメージ
ドコモ・クラウド基盤上においてTM VNFSの仮想サーバイメージと仮想サーバリソース(TM VNFSの仮想サーバを構築するために必要なクラウド上のリソース領域)をセットでお客さまに提供します。お客さまはドコモ・クラウド基盤上のお客さま環境の構成に合わせて、TM VNFSが導入された仮想サーバを構築することができます。

4.提供機能
本サービスでは、下記のセキュリティ機能を提供します。

機能 機能概要
侵入防御 侵入防止/検知システム(IPS/IDS)により、脆弱(ぜいじゃく)性を狙った通信を検知/防止します。
Web脅威対策 不正Webサイトへのアクセスをブロックすることにより不正プログラムの感染、フィッシング詐欺サイトへのアクセスを防止します。また、改ざんされた正規Webサイトへのアクセスも防止します。
アプリケーション制御 利用を許可するアプリケーションを許可リストにあらかじめ登録しておくことで、許可されていないアプリケーション通信をネットワーク上でブロックすることによりその利用を防止します。
異常通信検知 大量パケットを送信するFlood系通信やスキャン通信など、不正が疑われる異常通信を検知/防止します。
デバイス特定 通信トラフィックを送受信しているデバイスの種別・OSなどを特定します。
IoT脅威対策 IoTに特化したレピュテーションサービスと連携し、通信先が危険性のあるIoTデバイスに該当した場合、そのデバイスとの通信を防止します。
ネットワーク利用制限 インターネットなど、ネットワークへのアクセスが可能な時間帯を制限します。

5.受付窓口
全国のドコモ法人営業担当
 

6.提供メニューと料金※5

メニュー 料金(申込当月分無料)
ネットワークセキュリティサービス 月額40,000円(税抜)
モバイル閉域サービス セキュリティオプション
(ドコモ・クラウド基盤「モバイル閉域サービス」+「ネットワークセキュリティサービス」 のセットメニュー)
月額95,000円(税抜)

※4 「モバイル閉域サービス」とはドコモ・クラウド基盤とモバイルデバイスを閉域ネットワークでセキュアに接続するサービスです。

※5  料金には、TM VNFSの仮想サーバリソース料金を含んでいます。