AWS re:Invent 2023 出展レポート:AWS Marketplace最新情報

AWA reinvent 2023 出展レポート:AWS Marketplace最新情報

公開日
2023年12月27日

まとめ

AWS re:Invent 2023のキーノート、セッション、EXPO会場のあらゆる場面でAWS Marketplaceの露出が大幅に強化されました。
Dr. Rubaのキーノートで目玉として発表されたAWS Marketplace関連のアップデート(AWS Marketplace SaaS Quicklaunch、AWS Marketplace APIs for Sellers/AWS Partner CRM Connector、手数料(Listing Fee)の値下げ)を紹介します。
トレンドマイクロはAWSが推進するMarketplace戦略にアラインして、お客さまとパートナーのビジネスのセキュアな成功に貢献します。

はじめに

AWS re:Invent 2023の露出について説明の図

AWS Marketplaceにおける弊社製品・サービスの販売推進を担当するCloud Deskの田中貴之です。AWS re:Invent 2023に現地参加しました。Marketplaceビジネスの最前線をレポートします。

AWSは、Marketplaceビジネスに強くコミットしていると、ラスベガスの現地で感じることができました。
re:Inventイベント会場でAWS Marketplaceの存在感が、昨年よりも更に強くなりました。
会期中は5つのキーノートがありましたが、そのうちの1つのDr. Rubaのキーノートで、何度も繰り返しMarketplaceの価値が強調され、後で紹介する新しい機能やエンハンスの紹介がなされました。
また個別のセッションでは、Marketplaceに関連するセッションは39もありました。昨年は数個程度であったことを考えると、大幅な増加です。大手金融機関やVLEのエンドユーザーやグローバルパートナーの登壇も多く、実際の成功事例が増え、今後さらにMarketplaceを利用したビジネスケースが増えることが期待できました。
EXPO会場でのMarketplaceも、存在感をもっていました。昨年はなかった、Marketplace専用エリアが常設され、昨年の10倍程度のブースが設置されていました。Marketplaceに新規参入したISVやパートナーがブースを出展し、AWS担当者がMarketplace参入のための説明をしていました。Marketplaceは、スタートアップベンチャーにとって強力な武器となり、世界に新しい価値を広げるプラットフォームになると期待に胸が躍りました。
こうしたEXPO会場での、Marketplaceビジネスの存在感の向上に対して、ブース担当のAWS担当者も驚きと感動を口にしていました。

エンドユーザー向けAWS Marketplaceアップデート紹介 - AWS Marketplace SaaS Quicklaunch -

AWS Marketplace SaaS Quicklaunch

このアップデートは、エンドユーザーにとって価値があるでしょう。
AWS Marketplace SaaS Quicklaunchは、AWS MarketplaceのサードパーティーSaaS製品を他の場所へリダイレクトされることなく簡潔に設定し、起動する仕組みを提供します。
SaaSデプロイの課題には以下の3点があります。この課題によって、初期設定管理用に数時間から数日の期間がかかることが課題でした。
・セットアップガイダンスの不足
・セキュリティ設定の考慮
・マニュアル設定の要求

SaaS QuicklaunchをサポートするSaaSでは、4ステップで迅速にSaaSの初期セットアップを完了できます。
1. 必要な権限の確認
2. SaaSへのサインイン
3. 必要なリソースのプロビジョニング
4. SaaSの起動

SaaS Quicklaunchは、AWS Marketplaceが持つ価値である購買とデプロイの迅速化をさらに推し進める効果があります。ビジネス速度に負けない素早い意思決定と価値体験を求めるクラウドユーザーの求めに応えるアップデートの一つであると感じます。

パートナー向けAWS Marketplaceアップデート紹介 - AWS Marketplace APIs for Sellers/AWS Partner CRM Connector-

AWS Partner CRM Connector

このアップデートは、エンドユーザーではなく、AWSパートナーにとって価値があります。
AWS Marketplace APIs for Sellersと AWS Partner CRM Connectorは、AWS Marketplaceとは別の外部システムで、AWS Marketplaceのビジネスオペレーションを実装運用することを可能にします。特に、Salesforceにはこれまでも、APN(AWS Partner Network)の商談管理システムは、Salesforceとの連携が可能でした。これに加えて、Marketplace Private Offerの発行と管理も可能となりました。
これまでのMarketplaceビジネスオペレーションでは、リセラーとISVのビジネスオペレーション担当に以下の負担が発生していました。
・商談情報に基づいてPrivate Offerの発行と管理を行うためには、AWS Marketplaceポータルと自組織のCRMツールを同時に操作しなければならない
・AWS MarketplaceポータルはCRMツールではないため、営業活動に関連させてビジネスオペレーションを行うことができず、非効率で煩雑である

AWS Marketplace APIs for Sellersと AWS Partner CRM Connectorは、自組織のシステムプラットフォームに応じて実装できるため、オペレーションの効率化、オートメーション、データへの迅速なアクセスと可視化が実現できます。
AWS Marketplaceからトレンドマイクロ製品をサブスクリプションするユーザー数は膨大です。全てのお客さまに適切な価値提供をするために、今回のアップデートは私たちのビジネスオペレーションの改善に大きく貢献すると感じます。
AWS Marketplaceビジネスのスケールに合わせて、AWSはパートナーの営業活動を、システムやプロセスの観点で強く支援しているため、パートナーもまたこのような変化に合わせて変革していくことで、エンドユーザーへの価値提供を強化していく必要があると感じます。

パートナー向けAWS Marketplaceアップデート紹介 – 手数料(Listing Fee)の値下げ-

手数料(Listing Fee)の値下げ

AWS Marketplaceでは、決済トランザクションの一部を手数料(Listing Fee)としてAWSが徴収します。今回、Private Offerに対する手数料の値下げが発表されました。画像で示すように、トランザクション規模に応じて、明確な割合が示されました。
AWS Marketplaceに限らず、デジタルマーケットプレイスは、こうした手数料を小さくする傾向がありますが、今回の値下げはAWS視点では、Marketplaceビジネスの好調さと、今後より投資を強めていく意思が見えました。

AWS Marketplaceのトレンドマイクロ製品

トレンドマイクロはAWS Marketplaceで、お客さまのクラウド環境を包括的に保護するサービスを展開しております。
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