X97M_DIVI.A 2016年12月6日
解析者: Janus Agcaoili
マルウェアタイプ: トロイの木馬型 破壊活動の有無: なし 暗号化: 感染報告の有無: はい マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\ OFFICE\8.0\EXCEL\ MICROSOFT EXCEL OPTIONS6 = "0"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「{user-defined}」となります。)
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
%Application Data%\Microsoft\Excel\XLSTART\SCHEDULE.XLS (註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは 、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効 にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「X97M_DIVI.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
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すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちら をご参照下さい。 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。 セーフモードについては、こちら をご参照下さい。 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。 マルウェアのプロセス終了:
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行し、検出したマルウェアのファイル名を確認し、メモ等をとってください。 タスクマネージャを起動します。 • Windows 2000、XP、Server 2003 、Vista、7 および Server 2008の場合 、CTRL+SHIFT+ESCを押し、[プロセス]タブをクリックします。 • Windows 8、8.1および Server 2012の場合 、 [詳細]タブをクリックします。 実行中のプログラムのリストから、上記で検出したマルウェアのファイルを選択します。 使用しているWindowsのバージョンに応じて、[タスクの終了]、または、[プロセスの終了]をクリックします。 同様の手順で、上記で確認したマルウェアのファイルをすべて終了してください。 マルウェアのプロセスが終了されているかを確認するには、タスクマネージャを閉じ、再度開いてください。 タスクマネージャを閉じてください。 手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
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警告: レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。 事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。 レジストリの編集前にこちら をご参照ください。
In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\OFFICE\8.0\EXCEL\MICROSOFT EXCEL From: OPTIONS6 = "0" To: OPTIONS6 = "{user-defined}" このマルウェアが変更したレジストリ値の修正 :
「レジストリエディタ」を起動します。 Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、Enter を押します。 Windows Vista、7、Server 2008 の場合: [スタート]をクリックし、検索入力欄に regedit と入力し、Enter を押します。 Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合: 画面の左下隅を右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。入力ボックスに regedit と入力し、Enter を押します。 ※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 レジストリエディタの左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。 HKEY_CURRENT_USER>SOFTWARE>MICROSOFT>OFFICE>8.0>EXCEL>MICROSOFT EXCEL 右側のパネルで以下のレジストリ値を検索します。 OPTIONS6 = "0" [値の名前]上で右クリックし、[修正]または[変更]を選択します。[文字列の編集]ダイアログボックスが表示されたら、[値のデータ]を以下に変更します。 OPTIONS6 = "{user-defined}" レジストリエディタを閉じます。 手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
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コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%Application Data%\Microsoft\Excel\XLSTART\SCHEDULE.XLS マルウェアのコンポーネントファイルの削除 :
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。 [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。 %Application Data%\Microsoft\Excel\XLSTART\SCHEDULE.XLS [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: Windowsエクスプローラ画面を開きます。 Windows Vista、7 および Server 2008 の場合: Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合: 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。 [コンピューターの検索]に、以下を入力します。 %Application Data%\Microsoft\Excel\XLSTART\SCHEDULE.XLS ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。 残りのファイルに対して、マルウェアのコンポーネントファイルの削除の手順 2.)から4 .)を繰り返してください。 註: Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイト をご確認ください。 手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「X97M_DIVI.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 7
Microsoft Office 製品のマクロウイルス保護機能を有効にします。
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マクロウイルス保護機能の有効化:
Microsoft Office 2007 およびそれ以降の製品の場合 Microsoft Office 製品を起動します。(例:Microsoft Word、Microsoft Excel 等) 左上の[Office]をクリックします。 [オプション]をクリックします。 [基本設定]で、[[開発]タブをリボンに表示する]チェックボックスをオンにします。 [OK]をクリックします。 Office 製品に戻り、[開発]タブをクリックします。 [警告を表示せずにすべてのマクロを無効にする]をクリックし、[OK]をクリックします。 Microsoft Office 製品を終了し、新しい設定を有効にしてください。 Microsoft Office 2003 およびそれ以前の製品の場合 Microsoft Office 製品を起動します。(例:Microsoft Word、Microsoft Excel 等) [ツール]-[マクロ]-[セキュリティ]をクリックします。 [セキュリティレベル]タブをクリックします。 [高]にチェックを入れ、[OK]をクリックします。 Microsoft Office 製品を終了し、新しい設定を有効にしてください。 ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください