Trend Micro Security

X2KM_TOXOCARA.A

2017年11月10日
 解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Trojan.Mdropper (Symantec), PowerShell/Agent.N trojan (ESET), X97M/Powershell.gen (F-Prot), VBA/PowerShell.A376!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 56,832 bytes
タイプ XLS
メモリ常駐 はい
発見日 2017年11月8日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%:\Users\Public\Libraries

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%:\Users\Public\Libraries\test5.vbs
  • %System Root%:\Users\Public\Libraries\test5.txt - detected by Trend Micro as BKDR_TOXOCARA.A

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.770.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年11月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.771.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年11月10日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「X2KM_TOXOCARA.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

手順 3

追加されたスケジュールタスクの削除:

Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

  1. スケジュールタスクを開きます。
    [スタート]-[プログラム]-[アクセサリー]-[システムツール]-[タスク スケジューラ]をクリック
  2. ダブルクリックでJOBファイルを開きます。
  3. JOBファイルにマルウェアのパスおよびファイルが含まれているかを確認します。
  4. 上記欄に該当する名前が含まれていた場合、問題のJOBファイルを削除します。
  5. 残りのJOBファイルに対して、2.)から4.)の手順を繰り返します。

Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合:

  1. タスクスケジューラを開きます。
    • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
      [スタート]をクリック。[検索]入力欄に"taskschd.msc"と入力し、Enterを押します。
    • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
      画面の左隅を右クリックし、[実行]を選択します。"taskschd.msc"と入力し、Enterを押します。
  2. タスクスケジューラ画面の左側のパネルで、[タスク スケジューラ ライブラリ]を選択します。
  3. 真ん中上部のパネルで、[タスク]をクリック。
  4. 真ん中下部のパネルの、[操作]タブをクリック。
  5. タスクにマルウェアのパスおよびファイル名が表示されているかを確認。確認された場合、[操作]タブ内の[詳細]欄の値を確認します。
  6. 値が確認される場合、タスクを選択。DELETEを押し、[はい]をクリックしてタスクを削除します。
  7. 残りのJOBファイルに対して、3.)から5.)の手順を繰り返します。

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%:\Users\Public\Libraries

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「X2KM_TOXOCARA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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