Trend Micro Security

WORM_ZIMUS.B

2010年1月28日
 解析者: adel   

 プラットフォーム:

Windows 98, ME, NT, 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 すべての物理ドライブ内に自身のコピーを作成, リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年1月26日
ペイロード ファイルの削除

侵入方法

ワームは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\tokset.dll

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\Dump\Dump.exe
  • %System Root%\IQTEST\Iqtest.exe
  • %System Root%\IQTEST\Readme.txt
  • %System%\ainf.inf
  • %System%\drivers\Mseu.sys - also detected as WORM_ZIMUS.B
  • %System%\drivers\Mstart.sys - also detected as WORM_ZIMUS.B
  • %System%\mseus.exe - also detected as WORM_ZIMUS.B

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。. %System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\Dump
  • %System Root%\IQTEST

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。. %System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Eventlog\MSTART
(Default) =  

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Mseu
(Default) =  

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\MSTART
(Default) =  

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\UnzipService
(Default) =  

他のシステム変更

ワームは、以下のファイルを削除します。

  • C:\BOOT.INI
  • C:\BOOTMGR
  • C:\BOOTMGR.BAK
  • C:\BOOTSECT
  • C:\BOOTSECT.BAK
  • C:\Documents and Settings\*.*
  • C:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\*.*
  • C:\HYBERFILE.SYS
  • C:\NTDETECT.COM
  • C:\NTLDR
  • C:\System Volume Information\*.*
  • C:\Users\*.*
  • C:\Users\Administrator\*.*
  • D:\Documents and Settings\*.*
  • D:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\*.*
  • D:\System Volume Information\*.*
  • D:\Users\*.*
  • D:\Users\Administrator\*.*
  • E:\Documents and Settings\*.*
  • E:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\*.*
  • E:\System Volume Information\*.*
  • E:\Users\*.*
  • E:\Users\Administrator\*.*
  • F:\Documents and Settings\*.*
  • F:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\*.*
  • F:\System Volume Information\*.*
  • F:\Users\*.*
  • F:\Users\Administrator\*.*
  • G:\Documents and Settings\*.*
  • G:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\*.*
  • G:\System Volume Information\*.*
  • G:\Users\*.*
  • G:\Users\Administrator\*.*
  • H:\Documents and Settings\*.*
  • H:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\*.*
  • H:\System Volume Information\*.*
  • H:\Users\*.*
  • H:\Users\Administrator\*.*
  • I:\Documents and Settings\*.*
  • I:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\*.*
  • I:\System Volume Information\*.*
  • I:\Users\*.*
  • I:\Users\Administrator\*.*
  • J:\Documents and Settings\*.*
  • J:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\*.*
  • J:\System Volume Information\*.*
  • J:\Users\*.*
  • J:\Users\Administrator\*.*

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Dump = %Program Files%\Dump\Dump.exe

感染活動

ワームは、以下のドライブ内に自身のコピーを作成します。

  • A
  • B
  • C
  • D
  • E
  • F
  • G
  • H
  • I
  • J


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 6.826.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年2月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 6.827.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年2月5日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Eventlog\System
    • MSTART
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Mseu
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • MSTART
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • UnzipService

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Dump = %Program Files%\Dump\Dump.exe

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Dump\Dump.exe
  • %System Root%\IQTEST\Iqtest.exe
  • %System Root%\IQTEST\Readme.txt
  • %System%\ainf.inf

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_ZIMUS.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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