Trend Micro Security

WORM_VBNA.WPD

2013年2月25日
 解析者: Nikko Tamana   

 別名:

Mal/VBDoc-A (Sophos), W32/Swisyn.BVPZ!tr (Fortinet), Trojan.Win32.Swisyn (Ikarus), Trojan.Win32.Swisyn.bvpz (Kaspersky), Trojan:Win32/Comame (Microsoft), Win32/AutoRun.VB.AMZ worm (NOD32), W32.SillyFDC (Norton)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、感染コンピュータ上のすべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、上記プロセスが確認されると、そのプロセスを停止します。これにより、感染コンピュータ上で自身の実行を確実にします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 360,469 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年2月19日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動, ファイルのダウンロード, 情報収集

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft Office Outlook = "%System Root%\'\'\csrss.exe"

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • '

ワームは、感染コンピュータ上のすべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Removable Drive}:\Assignments.exe
  • {Removable Drive}:\Business Ideas.exe
  • {Removable Drive}:\Softwares Keys.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

;{garbage code}
[Autorun]
;{garbage code}
Open= '\csrss.exe
;{garbage code}
shell\Open\Command= '\csrss.exe
;{garbage code}
shell\Explore\command= '\csrss.exe
;{garbage code}

プロセスの終了

ワームは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • avguard.exe
  • avp.exe
  • afwserv.exe

ダウンロード活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://www.{BLOCKED}c.co.cc/backups/sql.zip

その他

ワームは、上記プロセスが確認されると、そのプロセスを停止します。これにより、感染コンピュータ上で自身の実行を確実にします。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.750.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年2月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.751.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年2月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_VBNA.WPD」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Microsoft  Office  Outlook = "%System Root%\'\'\csrss.exe"

手順 5

「WORM_VBNA.WPD」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
  • ;{garbage code}
  • [Autorun]
  • ;{garbage code}
  • Open= '\csrss.exe
  • ;{garbage code}
  • shell\Open\Command= '\csrss.exe
  • ;{garbage code}
  • shell\Explore\command= '\csrss.exe
  • ;{garbage code}

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Physical Drive}:\'
  • {Removable Drive}:\'

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_VBNA.WPD」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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