WORM_VBINJECT
DelfInject, VBInject, Hamweq, Pilleuz, Usuge, Ircbrute, Rimecud, IRCbot, Mailbot, Delf, Slenfbot, Agent, Eggdrop, Downloader, Buzus, DelfInje, VBCheMan, DelpInj, Mailbt
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
- マルウェアタイプ: ワーム
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
「VBINJECT」は、Visual Basicで書かれたファミリです。「VBINJECT」の亜種は、2009年に初めて確認され、2010年にも再び確認されています。このファミリの亜種は、自身の内部にある他のマルウェアを隠ぺいするワームまたはトロイの木馬型マルウェアから成ります。このファミリの亜種は、パッケージされています。このファミリの亜種は、圧縮や暗号化を行うソフトウェアを利用し、内容を圧縮および難読化します。そのため、マルウェアが隠ぺいした他のマルウェアの検出が困難になります。「VBINJECT」の亜種は、主に、感染コンピュータで実行する他のマルウェアを隠ぺいする目的で、サイバー犯罪者に利用されます。
「VBINJECT」は、プロセスにコードを組み込む機能を備えており、システムのプロセスに常駐します。
詳細
インストール
ワームは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\{random folder name}\{random folder name}\Desktop.ini
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System Root%\{random folder name}\{random folder name}\{random file name}.exe
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
ワームは、以下のフォルダを作成します。
- %System Root%\{random folder name}
- %System Root%\{random folder name}\{random folder name}
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
自動実行方法
ワームは、作成されたコンポーネントがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{random CLSID}
StubPath = "%System Root%\{random folder name}\{random folder name}\{random file name}.exe"
他のシステム変更
ワームは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{random CLSID}
その他
ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- acc008.{BLOCKED}p.net
- accf0ur.{BLOCKED}ist.org
- april.{BLOCKED}d.info
- april.{BLOCKED}c.cz
- april.{BLOCKED}r.im
- feb4.{BLOCKED}d.info
- feb4.{BLOCKED}c.cz
- feb4.{BLOCKED}dic.net
- gazma.{BLOCKED}rk.biz
- gazma.{BLOCKED}ils.net
- lamer.{BLOCKED}s.com
- lol3.{BLOCKED}ils.net
- maqbol.{BLOCKED}ils.net
- march2.{BLOCKED}d.info
- march2.{BLOCKED}c.cz
- march2.{BLOCKED}r.im
- sik.{BLOCKED}nix.net
- teams.{BLOCKED}l.com
対応方法
トレンドマイクロのお客様:
最新のバージョン(パターンファイル and エンジン)を導入したセキュリティ対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。検出したファイルはすべて「削除」し、検出したウイルスはすべて「駆除」してください。削除対象となるファイルには、トロイの木馬型不正プログラムやスクリプト系、上書き感染型ウイルス(overwriting virus)、ジョーク・プログラムなど「駆除」できない不正プログラムがあげられ、これらのファイルを検出した場合は、すべて「削除」してください。
インターネットをご利用の皆様:
- トレンドマイクロの「オンラインスキャン」を使って、あなたの PC がウイルスに侵されていないかどうかを簡単にチェックすることが可能です。オンラインスキャンはあなたのコンピュータの中に不正なプログラムが存在するかどうかをチェックします。
- 今日、PCやネットワークをセキュリティ上の脅威から守り、安全なIT環境を維持するためには、セキュリティ製品を活用することが最も有効な方法となっています。トレンドマイクロは、一般の個人ユーザだけでなく、企業ユーザやインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)向けに、ウイルス対策製品やコンテンツセキュリティ対策をご提供しています。トレンドマイクロの製品・サービスについては、こちらをご参照ください。
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