WORM_VB.SMCK
Trojan:Win32/Rimod (Microsoft); Vilsel.gen.l (McAfee); Trojan Horse (Symantec); Trojan.Win32.Vilsel.aly, Trojan.Win32.Vilsel.aly (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Trojan.Generic.6803408 (FSecure)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
- マルウェアタイプ: ワーム
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
ワームは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
詳細
侵入方法
ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
他のシステム変更
ワームは、以下のファイルを削除します。
- %Temp%\scs3.tmp
- %Temp%\scs6.tmp
- %Temp%\scs1.tmp
- %Temp%\scs4.tmp
- %Temp%\scs2.tmp
- %Temp%\scs5.tmp
(註:%Temp%フォルダは、標準設定では "C:\Windows\Temp" です。)
ワームは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
ワームは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
CabinetState
FullPath = 1
(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
HideFileExt = 1
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2
(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)
ワームは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoFolderOptions = 1
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer
NoFolderOptions = 1
作成活動
ワームは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\temp.zip
- %System Root%\KBa01796
(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。
手順 3
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies
- Explorer
手順 4
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CabinetState
- From: FullPath=1
To: FullPath=0
- From: FullPath=1
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: HideFileExt=1
To: HideFileExt=1
- From: HideFileExt=1
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- From: Hidden=2
To: Hidden=2
- From: Hidden=2
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %System Root%\temp.zip
- %System Root%\KBa01796
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_VB.SMCK」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 7
以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- %Temp%\scs3.tmp
- %Temp%\scs6.tmp
- %Temp%\scs1.tmp
- %Temp%\scs4.tmp
- %Temp%\scs2.tmp
- %Temp%\scs5.tmp
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