Trend Micro Security

WORM_SOHANAD.DQ

2013年6月7日
 更新者 : Sabrina Lei Sioting

 別名:

Worm.Win32.AutoIt.cb (F-Secure); Win32.Worm.Sohanat.BP(GData); Worm.Win32.AutoIt (Ikarus); Worm.Win32.AutoIt.cb (Kaspersky); W32/YahLover.worm.gen (McAfee); Win32/Autoit.EP.Gen (NOD32); Mal/Sohana-A (Sophos); Worm.Win32.Sohanat.BP (Sunbelt); W32.Imaut.E (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows, XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 267,264 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年5月11日

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\gphone.exe
  • %Windows%\gphone.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\autorun.ini
  • %Windows%\Tasks\At1.job

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Yahoo Messengger = "%System%\gphone.exe"

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe gphone.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

他のシステム変更

ワームは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Schedule
AtTaskMaxHours = "0"

ワームは、インストールの過程で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Default_Page_URL = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com "

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{default homepage}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Default_Search_URL = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com "

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{default search page}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Search Page = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com "

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{default search page}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com "

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{default homepage}」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Start Page = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com "

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{default homepage}」となります。)

ワームは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NofolderOptions = 1

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = 1

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = 1

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内でフォルダを検索し、検索したフォルダ内に "<フォルダ名>.EXE" として自身のコピーを作成します。

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • New Folder.exe
  • gphone.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[Autorun]
Open=gphone.exe
Shellexecute=gphone.exe
Shell\Open\command=gphone.exe
Shell=Open

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}eandemotion.googlepages.com/setting.ini
  • http://{BLOCKED}lgo.googlepages.com/setting.ini
  • http://{BLOCKED}vatecam.googlepages.com/setting.ini
  • http://{BLOCKED}yoga.googlepages.com/setting.ini


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 7.160.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年5月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.161.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年5月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_SOHANAD.DQ」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。

[ 詳細 ]
この手順により、このワームが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Yahoo Messengger = "%System%\gphone.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Schedule
    • AtTaskMaxHours "0"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = "Explorer.exe gphone.exe"
      To: Shell = Explorer.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Default_Page_URL = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com <!-- {BLOCKED} http://googleinindia.blogspot.com -->"
      To: Default_Page_URL = {default homepage}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Default_Search_URL = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com <!-- {BLOCKED} http://googleinindia.blogspot.com -->"
      To: Default_Search_URL = {default search page}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Search Page = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com <!-- {BLOCKED} http://googleinindia.blogspot.com -->"
      To: Search Page = {default search page}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Start Page = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com <!-- {BLOCKED} http://googleinindia.blogspot.com -->"
      To: Start Page = {default homepage}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • From: Start Page = "http://{BLOCKED}inindia.blogspot.com <!-- {BLOCKED} http://googleinindia.blogspot.com -->"
      To: Start Page = {default homepage}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\autorun.ini
  • %Windows%\Tasks\At1.job

手順 7

「WORM_SOHANAD.DQ」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[Autorun]
Open=gphone.exe
Shellexecute=gphone.exe
Shell\Open\command=gphone.exe
Shell=Open

手順 8

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_SOHANAD.DQ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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