Trend Micro Security

WORM_SMALL.BIX

2020年4月27日
 解析者: Johnlery Triunfante   

 別名:

Worm.Win32.Small.i (Kaspersky); W32.Resik.A (Norton); Worm:Win32/Small (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成, 物理ドライブまたはリムーバブルドライブ経由による侵入

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 24,576 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月15日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • {Drive Letter}:\autorun.inf
  • {Drive Letter}:\Recycled\voinfo.dll
  • If %System%\Driveinfo.exe exists:
    • %System%\Driveinfo.log
    • {Drive Letter}:\Recycled\Driveinfo.sdc

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\inetsrv.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ワームは、以下のプロセスを追加します。

  • "%System%\attrib.exe" +r +a +h +s "{Drive Letter}:\Recycled" /s /d
  • "%System%\attrib.exe" +r +a +h +s {Drive Letter}:\autorun.inf /s /d
  • "%System%\attrib.exe" +r +a +h +s "{Drive Letter}:\Recycled\*.*" /s /d
  • "%Windows%\explorer.exe" {Drive Letter}:

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
inetsrv = %System%\inetsrv.exe

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\Help
VersionNumber = {value}

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {Drive Letter}:\Recycled

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Drive Letter}:\Recycled\Driveinfo.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
Open=.\Recycled\Driveinfo.exe
Shell\Open\Command=.\Recycled\Driveinfo.exe

その他

ワームは、以下を実行します。

  • It terminates itself if it is not located in a folder named Recycled or system32 (case sensitive).

<補足>
インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • {ドライブレター}:\autorun.inf
  • {ドライブレター}:\Recycled\voinfo.dll
  • %System%\Driveinfo.exeが存在する場合:
    • %System%\Driveinfo.log
    • {ドライブレター}:\Recycled\Driveinfo.sdc

ワームは、以下のプロセスを追加します。

  • "%System%\attrib.exe" +r +a +h +s "{ドライブレター}:\Recycled" /s /d
  • "%System%\attrib.exe" +r +a +h +s {ドライブレター}:\autorun.inf /s /d
  • "%System%\attrib.exe" +r +a +h +s "{ドライブレター}:\Recycled\*.*" /s /d
  • "%Windows%\explorer.exe" {ドライブレター}:

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {ドライブレター}:\Recycled

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {ドライブレター}:\Recycled\Driveinfo.exe

その他

ワームは、以下を実行します。

  • ワームは、フォルダ名"Recycled"または"system32"(大文字小文字区別あり)内に自身が存在しない場合、自身を終了します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
VSAPI OPR パターンバージョン 5.883.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年4月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • inetsrv = %System%\inetsrv.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Help
    • VersionNumber = {value}

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Drive Letter}:\Recycled

手順 6

「WORM_SMALL.BIX」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
  • [AutoRun]
  • Open=.\Recycled\Driveinfo.exe
  • Shell\Open\Command=.\Recycled\Driveinfo.exe

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\Driveinfo.log
  • %System%\inetsrv.exe
  • {Drive Letter}:\Recycled\Driveinfo.sdc
  • {Drive Letter}:\Recycled\Driveinfo.exe

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_SMALL.BIX」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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