Trend Micro Security

WORM_SILLY.RZ

2013年10月2日

 別名:

Virus:Win32/Sality.AM (Microsoft); W32/Sality.gen.z (McAfee); W32.SillyDC (Symantec); Virus.Win32.Sality.gen (Kaspersky); Virus.Win32.Sality.ah (v) (Sunbelt); Autoit.BL (AVG)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。


  詳細

ファイルサイズ 311,808 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2013年5月8日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\0000aac6_rar\{malware file name}

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\0000AAC6_Rar

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
UacDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
AntiVirusOverride = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
AntiVirusDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
FirewallDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
FirewallOverride = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
UpdatesDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center\Svc
UacDisableNotify = "1"

ワームは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusOverride = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
FirewallDisableNotify = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
FirewallOverride = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
UpdatesDisableNotify = "1"

ワームは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
system
DisableTaskMgr = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
system
DisableRegistryTools = "1"

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。

[ 詳細 ]
この手順により、このワームが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies
    • system
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • Svc

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • UacDisableNotify = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • AntiVirusOverride = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • AntiVirusDisableNotify = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • FirewallDisableNotify = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • FirewallOverride = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • UpdatesDisableNotify = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center\Svc
    • UacDisableNotify = "1"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "2"
      To: Hidden = ""2""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • AntiVirusOverride = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • AntiVirusDisableNotify = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • FirewallDisableNotify = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • FirewallOverride = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
    • UpdatesDisableNotify = "1"

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\0000AAC6_Rar

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_SILLY.RZ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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