Trend Micro Security

WORM_SILLY.CT

2012年10月8日
 解析者: JessaD   
 更新者 : Christopher Daniel So

 別名:

W32.SillyFDC (Symantec), Mal/DownLdr-AK (Sophos), Worm.Win32.AutoRun (Sunbelt), W32/Metacrypt.9 (Fortinet), TR/Downloader.Gen (AntiVir)

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。 ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 53,248 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年1月11日

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\igfxsrvc.exe

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

ワームは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • 190ajloxcnhw09u09hqoi;3w4oi4oih2oi

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
lgxfsrvc = "%Windows%\igfxsrvc.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {removable drive}:\RECYCLER\S-1-5-21-3441485041-918478196-174860263-1004

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {removable drive}:\RECYCLER\S-1-5-21-3441485041-918478196-174860263-1004\RUN.EXE

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
open=.\RECYCLER\S-1-5-21-3441485041-918478196-174860263-1004\run.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folders to view files
shell\open=1
shell\open\command=.\RECYCLER\S-1-5-21-3441485041-918478196-174860263-1004\run.exe
shell\open\default=1

その他

マルウェアは、コンピュータ内のすべてのPPTファイルを検索し、以下のWebサイトにアクセスします。

  • http://115.145.229.85/naver.php?naver=<PPTファイルのファイル名>

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 7.760.07
VSAPI パターンリリース日: 2011年1月13日
VSAPI パターンリリース日: 1/13/2011 12:00:00 AM

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「WORM_SILLY.CT」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • lgxfsrvc=%Windows%\igfxsrvc.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 {removable drive}:\RECYCLER\S-1-5-21-3441485041-918478196-174860263-1004

手順 5

「WORM_SILLY.CT」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
open=.\RECYCLER\S-1-5-21-3441485041-918478196-174860263-1004\run.exe
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folders to view files
shell\open=1
shell\open\command=.\RECYCLER\S-1-5-21-3441485041-918478196-174860263-1004\run.exe
shell\open\default=1

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_SILLY.CT」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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