Trend Micro Security

WORM_SERVSTART.A

2012年10月17日
 解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Trojan:Win32/ServStart.gen!A (Microsoft); Trojan.Gen (Symantec); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザ名のリストを利用し、パスワード保護された共有フォルダにアクセスします。

ワームは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。 ワーム マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ワーム )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 503,808 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年10月6日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成, 情報収集

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\{random file name}.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ワームは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Temp%\Server.dll

(註:%Temp%は、<Windows Temporary フォルダ>のことで、標準設定では "C:\WINNT\Temp" または "C:\Windows\Temp" です。)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • F:\Server.exe
  • E:\Server.exe
  • D:\Server.exe
  • C:\Server.exe

自動実行方法

ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Nationaljrq
Description = "Providesmid a domain server for NI security."

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Nationaljrq
DisplayName = "Nationalyta Instruments Domain Service"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Nationaljrq
ErrorControl = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Nationaljrq
ImagePath = "%System%\{random file name}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Nationaljrq
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Nationaljrq
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Nationaljrq
Type = "10"

感染活動

ワームは、ネットワーク上から以下のネットワーク共有フォルダを検索し、そのフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • F$\Server.exe
  • E$\Server.exe
  • D$\Server.exe
  • C$\Server.exe
  • admin$\Server.exe

ワームは、以下のユーザ名のリストを利用し、パスワード保護された共有フォルダにアクセスします。

  • woaini
  • angel
  • asdfgh
  • 1314520
  • 5201314
  • caonima
  • 88888
  • bbbbbb
  • 12345678
  • memory
  • abc123
  • qwerty
  • 123456
  • password
  • enter
  • xpuser
  • money
  • guest
  • admin
  • administrator
  • movie

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}156.{BLOCKED}2.org:80

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

ワーム は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した ワーム )を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Nationaljrq

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %Temp%\Server.dll

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_SERVSTART.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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