Trend Micro Security

WORM_RIMECUD.ZZ

2013年6月10日
 解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 別名:

Trojan:Win32/Rimecud.A (Microsoft); W32.Pilleuz!gen30 (Norton), Trojan.Win32.Inject.cbrh (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 物理ドライブまたはリムーバブルドライブ経由による侵入, リムーバブルドライブを介した感染活動

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、情報収集する機能を備えていません。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 144,896 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年3月2日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\{random}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

ワームは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • SVCHOST.EXE

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%User Profile%\{random}.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {drive letter}:\sowhat\nonoerm.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute=sowhat/nonoerm.exe
Shellfqjifkjkqwepfqw
shell\Explore\command=sowhat/nonoerm.exe
shell\Open\command=sowhat/nonoerm.exe
icon=sowhat/nonoerm.exe
open=sowhat//nonoerm.exe
action=0pen folder to view files using Windows Explorer

情報漏えい

ワームは、情報収集する機能を備えていません。

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}de.{BLOCKED}usenumber.com
  • {BLOCKED}ik.{BLOCKED}protection.net.ru
  • {BLOCKED}rld.{BLOCKED}kstudio.ru
  • {BLOCKED}ana.{BLOCKED}lands.su
  • {BLOCKED}tal.{BLOCKED}howerbord.com

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

ワームは、以下の機能を備えています。

  • ファイルの作成および削除
  • 実行中プロセスの表示
  • フォルダの作成

ワームは、ルートキット機能を備えていません。

ワームは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.812.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年3月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.813.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年3月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

回復コンソールを使用して、WORM_RIMECUD.ZZ として検出されるファイルを確認し、削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%User Profile%\{random}.exe"

手順 4

「WORM_RIMECUD.ZZ」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]


[autorun]
USEAUTOPLAY=1
shellexecute=sowhat/nonoerm.exe
Shellfqjifkjkqwepfqw
shell\Explore\command=sowhat/nonoerm.exe
shell\Open\command=sowhat/nonoerm.exe
icon=sowhat/nonoerm.exe
open=sowhat//nonoerm.exe
action=0pen folder to view files using Windows Explorer

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_RIMECUD.ZZ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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