Trend Micro Security

WORM_RIMECUD.AB

2011年3月11日
 解析者: Roland Dela Paz   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Propagates via removable drives

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 108,032 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年11月8日

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\rljlz.exe

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 ""C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"" 、 Windows NTの場合 ""C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data""、Windows 98 および MEの場合、""C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"" です。)

マルウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = %Application Data%\rljlz.exe

感染活動

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • [DRIVE]:\PISTOLATO

マルウェアは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • [DRIVE]:\PISTOLATO\kalibar.exe

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

{garbage codes}
[autorun]
shell\Install\command=PISTOLATO\kalibar.exe
shell\open\command=PISTOLATO\kalibar.exe
shell\explore\command=PISTOLATO\kalibar.exe
Shell\open\command=PISTOLATO\kalibar.exe
useautoplay=1
shellexecute=PISTOLATO\kalibar.exe
open=PISTOLATO\kalibar.exe
action=Open folder to view files
icon=shell32.dll,4


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = %Application Data%\rljlz.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 [DRIVE]:\PISTOLATO

手順 5

「WORM_RIMECUD.AB」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
{garbage codes}
[autorun]
shell\Install\command=PISTOLATO\kalibar.exe
shell\open\command=PISTOLATO\kalibar.exe
shell\explore\command=PISTOLATO\kalibar.exe
Shell\open\command=PISTOLATO\kalibar.exe
useautoplay=1
shellexecute=PISTOLATO\kalibar.exe
open=PISTOLATO\kalibar.exe
action=Open folder to view files
icon=shell32.dll,4

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_RIMECUD.AB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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