Trend Micro Security

WORM_RASITH.A

2015年9月17日
 解析者: Mar Philip Elaurza   

 別名:

Trojan.Win32.Fsysna.auzf (KASPERSKY), Worm:Win32/Folxrun!rfn (MICROSOFT), W32.SillyFDC (NORTON)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード, 物理ドライブまたはリムーバブルドライブ経由による侵入

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、システム情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 262,144 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年9月16日
ペイロード 情報収集, ファイルの作成, ウインドウの表示

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\explorer.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ワームは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成したワーム)を終了し、侵入したコンピュータ内で作成した自身のコピーの方を実行します。

自動実行方法

ワームは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\msfold.exe

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)

感染活動

ワームは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内でフォルダを検索し、検索したフォルダ内に "<フォルダ名>.EXE" として自身のコピーを作成します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Removable Drive Letters}:\kabe.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
action=Open
shellexecute=kabe.bat
shell\explore\command=kabe.bat
USEAUTOPLAY=1
shell\Open\command=kabe.bat
shell\Autorun\command=kabe.bat
shell\Search\command=kabe.bat

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\sajith_and_rasini.db
  • %User Temp%\i_love_you_rasini.db

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

情報漏えい

ワームは、システム情報を収集します。

その他

ワームは、以下のメッセージが記載されたポップアップウィンドウを表示します。

Your Desktop is locked now !


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.918.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年9月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.919.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年9月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

「WORM_RASITH.A」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[AutoRun]
action=Open
shell\execute=kabe.bat
shell\explore\command=kabe.bat
USEAUTOPLAY=1
shell\Open\command=kabe.bat
shell\Autorun\command=kabe.bat
shell\Search\command=kabe.bat

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Startup%\msfold.exe
  • %User Temp%\sajith_and_rasini.db
  • %User Temp%\i_love_you_rasini.db

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_RASITH.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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