Trend Micro Security

WORM_PRASH.A

2012年10月9日
 解析者: MarfelTi   
 更新者 : Michael Cabel
 別名:

Worm:MSIL/Prash.A (Microsoft); Trojan-Dropper.Win32.VB.ncs (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。

  詳細

ファイルサイズ 71,168 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年7月12日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\slsvcx.exe - also detected as WORM_PRASH.A
  • %System%\tcpwalhlib.exe - also detected as WORM_PRASH.A
  • %System%\drivers\tcpz-x86d.sys - detected sa HKTL_PRASH

(註：%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TCPZ
ImagePath = "\??\%System%\drivers\tcpz-x86d.sys"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WalhSvc
ImagePath = "%System%\tcpwalhlib.exe"

感染活動

ワームは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。

  • DCOM RPC vulnerability using TCP port 135
  • RPC Locator vulnerability using TCP port 445

バックドア活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • net.{BLOCKED}a.com

その他

セキュリティ対策の面からも以下の説明をご参照ください。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.282.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年7月12日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_PRASH.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    HKTL_PRASH

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • TCPZ
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • WalhSvc

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_PRASH.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。

http://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/ms04-012.mspx
http://about-threats.trendmicro.com/ArchiveVulnerability.aspx?language=us&name=MS08-067_Server_Service_Remote_Execution_Exploit
http://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/MS02-034.mspx


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