Trend Micro Security

WORM_PIKORMS.G

2012年10月13日

 別名:

Worm:Win32/Jadtre.gen!D (Microsoft); Generic Dropper.uk (McAfee); W32.Wapomi (Symantec); PAK:Petite (Kaspersky); Worm.Win32.Pikorms.B (v) (Sunbelt); Worm.Generic.249733 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 71,537 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年8月7日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

ワームは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\13DA6D64

他のシステム変更

ワームは、以下のファイルを削除します。

  • %Temp%\177612cd.rar
  • %System%\CatRoot2\edbtmp.log
  • %System%\CatRoot2\edb.log
  • %Windows%\SoftwareDistribution\DataStore\Logs\edbtmp.log

(註:%Temp%は、<Windows Temporary フォルダ>のことで、標準設定では "C:\WINNT\Temp" または "C:\Windows\Temp" です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。. %Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

ワームは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\13DA6D64
Start = "3"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\13DA6D64
Type = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\13DA6D64
ImagePath = "system32\drivers\13DA6D64.sys"

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\Infotmp.txt
  • %Temp%\r40170dd3.txt

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %Temp%は、<Windows Temporary フォルダ>のことで、標準設定では "C:\WINNT\Temp" または "C:\Windows\Temp" です。)

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}0.1:8080/msdownload/update/v5/redir/wuredir.rar

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • 13DA6D64

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\13DA6D64
    • Start = "3"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\13DA6D64
    • Type = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\13DA6D64
    • ImagePath = "system32\drivers\13DA6D64.sys"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\Documents and Settings\Infotmp.txt
  • %Temp%\r40170dd3.txt

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_PIKORMS.G」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %Temp%\177612cd.rar
  • %System%\CatRoot2\edbtmp.log
  • %System%\CatRoot2\edb.log
  • %Windows%\SoftwareDistribution\DataStore\Logs\edbtmp.log


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