Trend Micro Security

WORM_PHORPIEX.CII

2013年12月10日
 解析者: Nikko Tamana   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 142,336 bytes
タイプ EXE
発見日 2013年12月5日

侵入方法

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のフォルダを追加します。

  • %Application Data%\Microsoft-Driver-1-25-8784-4125-7572
  • {Removable Drive}:\{random numbers}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

ワームは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\Microsoft-Driver-1-25-8784-4125-7572\winsvc.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Microsoft® NSVTCR Driver = "%Application Data%\Microsoft-Driver-1-25-8784-4125-7572\winsvc.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Application Data%\Microsoft-Driver-1-25-8784-4125-7572\winsvc.exe = "%Application Data%\Microsoft-Driver-1-25-8784-4125-7572\winsvc.exe:*:Enabled:Microsoft® NSVTCR Driver"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Removable Drive}:\wincdrs32.exe
  • {Removable Drive}:\{random numbers}\{Folder Names}.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
action=Open folder to view files
shellexecute=wincdrs32.exe
UseAutoPlay=1

その他

ワームは、以下の名前を利用し、自身のコピーに誘導するショートカットファイル(拡張子LNK)を作成します。

  • {Removable Drive}:\{random numbers}\{Folder Names}.exe

{Folder Names}は、リムーバブルドライブのルートに存在するフォルダ名です。

ワームは、上記のフォルダの属性を隠しフォルダに設定します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.462.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年12月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.463.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年12月10日

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