Trend Micro Security

WORM_PALEVO.WPD

2013年6月21日
 解析者: Nikko Tamana   

 別名:

W32/Injector.AWY!tr (Fortinet), W32/FraudLoad.B.gen!Eldorado (FProt), Net-Worm.Win32.Kolab (Ikarus), P2P-Worm.Win32.Palevo.bpio (Kaspersky), Worm:Win32/Rimecud.B (Microsoft), Win32/Peerfrag.EC worm (NOD32), W32.Pilleuz (Norton), W32/P2Pworm.GA (Panda)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP (32-bit and 64-bit), Windows Server 2003, Windows Vista (32-bit and 64-bit), Windows 7 (32-bit and 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 365,063 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年6月11日

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\{random SID}\MsMxEng.exe

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%System Root%\RECYCLER\{random SID}\MsMxEng.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • {Drive letter}:\usecure

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • {Drive letter}:\usecure\usecure32.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

{random characters}
[autorun
{random characters}
open=usecure/usecure32.exe
{random characters}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{random characters}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{random characters}
USEAUToplay=1
{random characters}
shell\\open\\\\command=usecure/usecure32.exe
{random characters}
shell\\\explore\\command=usecure/usecure32.exe
{random characters}


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.980.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年6月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.981.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年6月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「WORM_PALEVO.WPD」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman=%System Root%\RECYCLER\{random SID}\MsMxEng.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Drive letter}:\usecure

手順 5

「WORM_PALEVO.WPD」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
{random characters}
[autorun
{random characters}
open=usecure/usecure32.exe
{random characters}
icon=%SystemRoot%\system32\SHELL32.dll,4
{random characters}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{random characters}
USEAUToplay=1
{random characters}
shell\\\\open\\\\\\\\command=usecure/usecure32.exe
{random characters}
shell\\\\\\explore\\\\command=usecure/usecure32.exe
{random characters}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.WPD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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