Trend Micro Security

WORM_PALEVO.TNY

2011年4月7日
 解析者: Kathleen Notario   

 別名:

W32.Pilleuz!gen15 (Symantec); Trojan:Win32/Rimecud.A (Microsoft); Trojan.Win32.Pincav.atfx (Kaspersky); Generic Dropper.yb (Mcafee); Mal/Palevo-A (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: ワーム
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


ワームは、不正リモートユーザからコマンドを送受信して、コンピュータを危険にさらします。

ワームは、他の不正プログラムにより作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。


  詳細

ファイルサイズ 100,864 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月4日
ペイロード Compromises system security

侵入方法

ワームは、他の不正プログラムにより作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{random filename}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 ""C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"" 、 Windows NTの場合 ""C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data""、Windows 98 および MEの場合、""C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"" です。)

ワームは、以下のプロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = "%Application Data%\{random filename}.exe"

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

{garbage characters}
[autorun]
shell\Install\command=POPULAR\prezidente.exe
shell\open\command=POPULAR\prezidente.exe
shell\explore\command=POPULAR\prezidente.exe
Shell\open\command=POPULAR\prezidente.exe
useautoplay=1
shellexecute=POPULAR\prezidente.exe
open=POPULAR\prezidente.exe
action=Open folder to view files
icon=shell32.dll,4

バックドア活動

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • jebena.{BLOCKED}olic.su
  • peer.{BLOCKED}losarske.ru
  • teske.{BLOCKED}arke.com
  • juice.{BLOCKED}racala.org
  • {BLOCKED}.190.237


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.952.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年4月4日

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このワームのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.TNY」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = "%Application Data%\{random filename}.exe"

手順 5

「WORM_PALEVO.TNY」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
{garbage characters}
[autorun]
shell\Install\command=POPULAR\prezidente.exe
shell\open\command=POPULAR\prezidente.exe
shell\explore\command=POPULAR\prezidente.exe
Shell\open\command=POPULAR\prezidente.exe
useautoplay=1
shellexecute=POPULAR\prezidente.exe
open=POPULAR\prezidente.exe
action=Open folder to view files
icon=shell32.dll,4

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_PALEVO.TNY」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください